2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)のV・ファイナルステージの決勝が2月21日(日)行われ、JTマーヴェラスが東レアローズをセットカウント3-1で下し、2年連続3度目の優勝を果たした。
JT 3-1 東レ
(23-25, 25-21, 25-21, 25-20)
昨年末の皇后杯に続き、JTと東レが激突した決勝は、試合開始直後から両者一方も譲らず、サイドアウトの応酬となる。8-8からJTのアンドレア・ドルーズのサーブミスに続き、東レがヤナ・クランのバックアタックでこの試合初のブレイクとした。その後も点の奪い合いとなる中、23-23から黒後愛が連続得点をあげて、東レが第1セットを先取する。
続く第2セットも序盤は競り合うが、中盤で東レの石川真佑にミスが重なり、JTが4連続得点で一気に先行する展開に。クランのバックアタックでサイドアウトをとった東レだったが、今度は黒後のミスが続き、12-20と苦しい状況となる。終盤で5連続得点をあげるも追撃及ばず、JTがセットカウントをタイに戻した。
第3セットは拮抗したまま終盤へ。JTが20-18の場面から、今季アジア枠で加入のタットダオ・ヌクジャンが連続サービスエースを決めて突き放し、このセットを取り切る。
あとがなくなった東レは、第4セット開始時に石川と黒後のポジションを変えて反撃に出る。だが、JTは守護神・小幡真子のみならず、田中瑞稀や林琴奈がきっちりとボールを拾い上げ、そこからドルーズを中心に幅広い攻撃を繰り出す。東レも石川やクランのアタックで食らいついたが、終盤でドルーズの強打を阻むことができない。最後はドルーズのアタックが決まり、JTが逆転勝利で2年連続3度目の優勝を手にした。
小幡真子(JT)「昨季の優勝とは違う、うれしい気持ちです。勝つことがこんなに大変なのだと感じました。勝因は私の力であるとは思っておらず、昨日のセミファイナルもアウトサイドヒッターの2人に負担をかけてしまっていたので、今日の試合は『いちばんにサーブレシーブを取ろう』と思ってプレーしていました。勝ち続けるチームであることは難しいと思いますが、常に自問自答をしながら、また新たな道を切り開いていけるように頑張りたいと思います」
黒後 愛(東レ)「今日の試合は楽しく、激しく、東レらしく頑張っていこうと全員で話していました。ですが、セットの終盤や大事な場面、1点がほしい場面で、やるべきことを貫けませんでした。目標が優勝だった以上、準優勝という結果に納得はしていない自分がいます。ですが今季はキャプテンをさせてもらい、たくさんの方々に支えられ見守っていただいているからこそ、自分もチームも成り立っていると感じたシーズンでした。感謝の気持ちでいっぱいです」