V・ファイナルステージ女子9-12位最終順位決定戦(日立会場)では2月21日(日)、姫路対PFU(9位、10位決定戦)とトヨタ車体対KUROBE(11位、12位決定戦)の試合が行われた。各試合の模様はこちら。
■PFU 3-1 姫路
(25-15, 23-25, 27-25, 25-18)
前日トヨタ車体をフルセットの末に破った姫路と、3-1でKUROBEに勝利したPFUの一戦。PFUは髙相みな実とロスランディ・アコスタがともに第1セットから躍動。序盤から試合を優位に進めると、中盤には髙相が連続得点でさらにリードを広げる。姫路は貞包里穂に代えて金杉由香を投入したが、勢いづくPFUを止められず、セットを落とした。第2セットは中盤まで拮抗した展開が続いたが、田中咲希の連続得点など、5連続得点で姫路が突き放し、試合を振り出しに戻した。
第3セットは志摩美古都とアコスタがスパイクを決めるなど、5連続得点で序盤からPFUがリード。流れを変えたい姫路は、再びコートに入った貞包が得点し、中盤に追い上げを見せてジュースに持ち込んだが、最後は髙相が連続得点を挙げ、PFUが27-25で勝ち越しに成功した。勢いに乗るPFUは、第4セットもアコスタ、髙相、志摩のスパイクでリードを広げる。姫路は貞包のスパイクで応戦するものの、最後は髙相が得点を決め、PFUの勝利。PFUの9位と姫路の10位は、V1昇格以来ともに最高順位(※リーグ12チーム制)となった。
連日の活躍でチームを9位に導いた髙相
「昨日と同様にタフな試合になると想定していました。受け身になって第2セットは落としてしまいましたが、いつもと違って自分たちで締め直せたので、収穫の大きい試合だったと思います。今日勝てたからよしとするのではなく、来季はディフェンスでもオフェンスでもチームを引っ張っていけるように頑張りたいです」
■トヨタ車体 3-1 KUROBE
(21-25, 25-22, 25-22, 25-20)
前日のKUROBE戦で27得点を挙げたシモーン・リーが、第1セットから活躍。序盤に連続得点を挙げると、終盤に2本のバックアタックも決めた。このセットだけで12得点を奪い、第1セットを先取する。第2セットは序盤から藪田美穂子とインドレ・ソロカイテを中心にスパイクを決め、トヨタ車体がリードを広げる。終盤には道下ひなののブロード攻撃によりKUROBEに追いつかれるが、薮田の連続得点でセットを奪い返した。
一進一退の展開が続いた第3セットは、鴫原ひなたのスパイクやソロカイテのブロックなど3連続得点で抜け出し、25-22でセットを取った。第4セットはトヨタ車体のソロカイテとKUROBEのリーが得点を決め合う展開に。中盤に抜け出したトヨタ車体がセットを連取し、11位でシーズンを終えた。
アタック決定率52.9%を記録し、勝利に貢献した藪田
「(前日の敗戦を受け)自分の役割を全力ですることを一から見つめ直しました。声を出してくれた仲間の支えもあり、自分のプレーを出し切って勝つことができてよかったと思います。来シーズンはもっとレベルアップして勝負できるようにしたいです」
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