ヨーロッパのクラブナンバーワンを決める『CEVチャンピオンズリーグ2021』は、クオーターファイナルラウンドの第1戦が行われた。そのほか『CEVカップ2021』や石川祐希(日本)がプレーするミラノが戦った『CEVチャレンジカップ2021』の結果も一挙掲載(写真:CEV)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■CEVチャンピオンズリーグ2021/クオーターファイナルラウンド
<カードその1/現地2月24日@ベウハトゥフ>
カザン(ロシア) ○3-1● ベウハトゥフ(ポーランド)
{25-23,19-25,25-23,25-19}
<カザンのOHベドノシュ(写真コート奥)>
アウェーのカザンはチームの武器であるブロック力を発揮し、4本のブロックポイントをあげて第1セットを先取。対するバウハトゥフもOHミラド・エバディプール(イラン)、OHテイラー・サンダー(アメリカ)を中心に攻撃を組み立て第2セットを奪い返すと、続く第3セットではお返しと言わんばかりにチーム合計4本のブロックポイントをマーク。だが、各セット終盤で得点を取り切る強さを見せたカザンが競り勝った。カザンはOHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)が最多22得点、OPマキシム・ミハイロフ(ロシア)が21得点と続いた。
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<カードその2/現地2月24日@チヴィタノーヴァ・マルケ>
ケンジェジン-コジエ(ポーランド) ○3-1● ルーベ(イタリア)
{25-23,14-25,25-21,25-21}
<ケンジェジン-コジエ(写真コート奥)>
両者の強みがはっきりと表れたゲームとなった。ルーベはMBロベルランディ・シモン(キューバ)の両チーム通じて最多5本を筆頭に、OHオスマニー・ユアントレーナ(イタリア)が3本、OPカミル・リキリチ(ルクセンブルク)が2本のエースを奪うなど、サーブで攻め立てる。対するケンジェジン-コジエも、OHカミル・シェメニク(ポーランド)が5本、MBヤクプ・コハノフスキ(ポーランド)が3本と続き、チーム合計12本のブロックポイントをあげて、ルーベのアタックをはね返して勝利した。
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<カードその3/現地2月25日@ベルリン>
トレンティーノ(イタリア) ○3-1● ベルリン(ドイツ)
{25-19,25-23,26-28,25-17}
<トレンティーノのOPアブデアルアジズ(写真右から2番目)>
第1セットで合計5本のブロックポイントをあげてベルリンの出鼻をくじくことに成功したトレンティーノは、OPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が3本のサーボスエースを含む28得点。MBスレチコ・リシナツ(セルビア)が12得点、MBマルコ・ポドラスチャニン(セルビア)が4本のブロックポイントを含む11得点、と攻守で相手を上回り勝利した。ホームのベルリンはOHティモテ・カルル(フランス)がチーム最多18得点、OPベンジャミン・パッチ(アメリカ)が16得点と続いた。
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<カードその4/現地2月23日@モデナ>
モデナ(イタリア) ○3-0● ペルージャ(イタリア)
{25-21,25-18,25-22}
<モデナのLグルベニコフ>
セリエAどうしの対決は、アウェーのペルージャが“ブロックデビルズ”の名前のとおりMBセバスティアン・ソレ(アルゼンチン)が5本、Sドラガン・トラビカ(イタリア)が3本などチーム合計9本のブロックポイントをマーク。一方のモデナはブロックポイントこそSマイカ・クリステンソン(アメリカ)の4本のみだったが、しっかりとブロックとレシーブの関係を構築。Lジェニア・グルベニコフ(フランス)がペルージャのOHウィルフレド・レオン(ポーランド)のアタックを拾い上げ、結果的にストレート勝ちを収めた。
※『CEVチャンピオンズリーグ2021』は現地3月2日,3日,4日に、第2戦を実施予定。2戦を終えて、セミファイナル進出チームが決定する
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■CEVカップ2021/セミファイナルラウンド
<カードその1/現地2月24日@モスクワ>
モスクワ(ロシア) ○3-1● モンペリエ(フランス)
{25-21,25-16,13-25,25-21}
<モスクワのOPソコロフ>
ロシアカップ王者のモスクワは、OPツベタン・ソコロフ(ロシア)が両チーム通じて最多22得点、OHサム・デルー(ベルギー)が18得点と続いたほか、Sパベル・パンコフ(ロシア)が5本のサービスエースに3本のブロックポイントの大活躍を見せて勝利した。
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<カードその2/現地2月24日@サンクトペテルブルク>
サンクトペテルブルク(ロシア) ○3-1● マーサイク(ベルギー)
{25-20,23-25,26-24,26-24}
<サンクトペテルブルクのOHクリュカ(写真コート奥)>
ロシア・スーペーリーグでエースOPビクトル・ポレタエフ(ロシア)が負傷離脱したサンクトペテルブルクだったが、この試合ではOHイゴール・クリュカ(ロシア)とOPイバン・ポドレビンキン(ロシア)がともに18得点をマークし勝利した。対するマーサイクもOPヨラン・コックス(ベルギー)のチーム最多18得点を筆頭に、4選手が2桁得点をあげて肉薄した。
※『CEVカップ2021』は現地3月3日,4日に、第2戦を実施予定。2戦を終えて、ファイナル進出チームが決定する
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■CEVチャレンジカップ2021/セミファイナル
<カードその1/現地2月24日@アンカラ>
ミラノ(イタリア) ○3-1● ハルクバンク・アンカラ(トルコ)
{22-25,25-22,25-18,25-13}
<ミラノのOH石川(写真左端)>
アウェーのミラノはOHティネ・ウルナウト(スロベニア)が両チーム通じて最多19得点、OPジャン・パトリ(フランス)が14得点、OH石川祐希(日本)が13得点と続いたほか、キャプテンMBマッテオ・ピアノ(イタリア)が4本のブロックポイントをあげて勝利した。敗れたアンカラだったが、石川とセリエAのシエナやパドヴァでともにプレーしたOPフェルナンド・エルナンデス(キューバ)が19得点と気を吐いた。
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<カードその2/現地2月24日@プラハ>
プラハ(チェコ) ○3-0● SKアンカラ(トルコ)
{25-22,25-14,25-23}
ホームのプラハはOPマチェイ・ミハロビッチ(スロベニア)が6本のサービスエースを含む22得点の活躍でストレート勝ち。敗れたSKアンカラは第3セットで2人の選手を入れ替え、食らいついた。
※『CEVチャレンジカップ2021』は現地3月3日に、第2戦を実施予定。2戦を終えて、ファイナル進出チームが決定する