月バレで振り返る 東日本大震災後のバレーボール選手たちの祈り【1】
- SV女子
- 2021.03.11
一生懸命のプレーで元気を届けたい
木村沙織(東レアローズ)
「地震が起こったと聞いたのは、愛知大会の前日練習のあとでした。“大きい地震が起きたから、親に連絡を取るように”と言われ、何度か母に連絡をしたのですが、結局、電話がつながったのは次の日の夜中。母は東京ですし、祖母は青森に住んでいるので、とても心配しました。誰とも連絡がつかないのはほんとうに不安で…。幸い、みんな無事でしたが、テレビを見ているとどんどん深刻になっていくし、ほんとうに怖いなと感じました。
今季、青森大会の時に祖母に会ったばかりで、小さいころ、毎年夏休みに青森へ行っていたし、それ以外にも東北で試合をすることも多く、結構、縁のある土地。今もずっと避難所で生活していらっしゃる方も多いですし、すごく心配です。
被災地の方もそうですし、自分たちや地震にあわなかった地域の人たちも全員が手を取り合って、協力し合うこと。今、頑張り時だと思います。みんながお互いに思いやる気持ちが大切な時だと思うので、寒いし、もちろんつらいことのほうが多いと思いますが、ぜひ、全員で一つになって、頑張って乗り越えていってほしいと思っています。
私たちもできることを、と思って大阪で募金活動をしました。ほんとうに今は小さいことかもしれないですけど、誰かが動くことによって周りの方が一緒に動いてくれる。そのことで、どんどんつながって輪が広がっていくと思いますし、私も自分にできることがあればどんどんやっていきたいと思います。
そして、私自身、あきらめない姿勢、一生懸命のプレーで、皆さんに元気を届けたい。そのことで、ちょっとでも心が動いてくれるようなプレーができればいいなと思っています。すごくたいへんだと思いますが、粘り強く頑張り切ってほしいです!」
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