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石川祐希のミラノへ逆襲期す、ペルージャの選択は?【セリエA 準々決勝第2戦-見どころ】

  • コラム
  • 2021.03.14

■セリエA/石川祐希のミラノが準決勝進出を懸けて対峙するペルージャ。逆襲のピースとなりうるオポジットの面々

(文中のポジション表記/OH…アウトサイドヒッター、MB…ミドルブロッカー、OP…オポジット、S…セッター、L…リベロ)

 

<“トップ4”の一角を担う、ペルージャ>

 

リーグ屈指の強豪ペルージャ

 

 イタリア・セリエAはプレーオフ本戦に突入し、現地3月14日にクオーターファイナルラウンド(準々決勝)の第2戦が実施される。このラウンドは2勝勝ち抜けとなっており、第1戦を制したチームは準決勝進出を懸け、敗れたチームはあとがない状況からの逆襲を目指す。

 

 第1戦のハイライトといえば、石川祐希が所属するミラノとペルージャの一戦だろう。レギュラーシーズンを1位で通過したペルージャを相手に2セットダウンの状況に追い込まれながら、同8位のミラノが驚異の粘りを見せて逆転勝利。今季はトレンティーノやモデナといった、リーグ屈指の強豪クラブから勝ち星を挙げたミラノの地力の高さを象徴する結果となった。

 

 とはいえ、ペルージャもこのまま引き下がることはないはず。2017/18シーズンで初優勝に輝き、ルーベやトレンティーノ、モデナとともに『トップ4』の地位を確立したペルージャは、今季もスーペルコッパ(スーパーカップ)で優勝、コッパイタリア(カップ戦)準優勝を遂げ、国内リーグ最後のタイトル獲得を狙う。

 

<20/21シーズン最初のタイトル、スーペルコッパ制覇に沸いた>

 

磨きがかかるサーブ&ブロック

 

 今季のペルージャの強みは、『サーブ&ブロック』だ。時速130キロオーバーの弾丸サーブを繰り出す“地上最強アタッカー”OHウィルフレド・レオン(ポーランド)や、サウスポーから打ち出す横の変化の大きいサーブが特徴のOHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)が相手を効果的に崩し、MBセバスティアン・ソレ(アルゼンチン)を中心とした固いブロックで仕留める。現・男子ポーランド代表監督のフィタル・ヘイネンが2019/20シーズンから指揮を執り、このスタイルはより磨きがかかっている。

 

 メンバーを見ると、Sドラガン・トラビカ(イタリア)やLマッシモ・コラーチ(イタリア)、ソレは各国代表の選出歴もある面々で、シーズンを通して固定。レオンは言わずもがな、プロトニスキはヘイネン監督が抜擢して以降、ポテンシャルが開放され、メンバー表のファーストチョイスとなっている。

 

 一方、今季に臨むにあたり、最も補強したのがOP。これによって、攻撃に豊富なオプションが備わった。必勝を期すミラノ戦で誰がコートに立つのか? 4人のOPを紹介しよう。

 

<“ブロックデビルズ”の異名を持つペルージャ>

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