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[欧州CL2021]準決勝初戦はトレンティーノ完勝&カザン失意の逆転負け

  • 海外
  • 2021.03.23

ヨーロッパのクラブナンバーワンを決めるCEVチャンピオンズリーグ2021は、セミファイナル(準決勝)へ。名門どうし、セリエAどうし、と見どころ十分のカードが激闘を繰り広げています。そのほかCEVカップ2021や、石川祐希(日本)がプレーするミラノが戦ったCEVチャレンジカップ2021の結果も一挙掲載(写真:CEV)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

■CEVチャンピオンズリーグ2021/セミファイナル

◆ケンジェジン-コジエ(ポーランド)○1勝 / ゼニト・カザン(ロシア)●1敗

第1戦〔3/18@カザン〕:3-2(22-25,22-25,29-27,25-22,16-14)

第2戦〔3/24@ケンジェジン-コジエ〕:-

<ケンジェジン-コジエのOHセメニウク(写真コート奥)>

 ホームのカザンがOPマキシム・ミハイロフ(ロシア)を中心に攻め立て、2セットを連取する。第3セットでケンジェジン-コジエはMBデービッド・スミス(アメリカ)をMBクルズストフ・レジノ(ポーランド)に交代して立て直しを図ると、サイドアウトの応酬となった第3セットをジュースの末に獲得し反撃開始。第4セット中盤ではカザンのOHイアルバン・ヌガペト(フランス)を連続ブロックシャットして勢いに乗ると、OPウーカシュ・カチュマレク(ポーランド)、OHカミル・セメニウク(ポーランド)が得点を重ねて、セットカウントをタイに戻す。

 

<カザンのMBアルチョム・ボルビッチ(写真コート奥)>

 

 最終第5セットは序盤でカザンがリードするも、ケンジェジン-コジエがひっくり返し、2セットダウンからの逆転勝利を収めた。終わってみれば、ケンジェジン-コジエはOHセメニウクが両チーム通じて最多26得点をマーク、MBヤクプ・コハノフスキ(ポーランド)が6本のブロックポイントを挙げるなど、攻守で役者が活躍した。一方、敗れたカザンはOPミハイロフが23得点、OHヌガペトが17得点と続いた。

 

*****

 

◆トレンティーノ(イタリア)○1勝 / ペルージャ(イタリア)●1敗

第1戦〔3/18@トレント〕:3-0(25-21,25-16,25-23)

第2戦〔3/24@ペルージャ〕:-

<トレンティーノ(写真コート奥)>

 セリエAの“トップ4”どうしのカードは、ホームのトレンティーノが常に優位に立つ展開となる。第1セットはOHルカレリ(リカルド・ソウザ/ブラジル)の巧みなアタックや、MBマルコ・ポドラスチャニン(セルビア)のサービスエースで得点を重ねると、22-21からはMBポドラスチャニンのブロックポイントなどを含む3連続得点で先取に成功。続く第2セットもトレンティーノは序盤で4連続得点をあげて8-3とリードすると、8-5からはOPニミル・アブデアルアジズ(オランダ)のアタック、OHルカレリのサービスエースなど一挙6連続得点でペルージャの戦意を打ち砕く。

 

<ペルージャのOHレオン>

 

 トレンティーノの勢いは止まらず、第3セットもOPアブデルアジズが絶妙なコースにサーブを打ち込み、ノータッチエースを奪うなどムードは最高潮。ペルージャもOHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)の得点などで中盤で一時は逆転に成功するも、17-15とリードした状況からOHウィルフレド・レオン(ポーランド)にアタックでミスが目立ち、4連続失点。マッチポイントからOPアブデルアジズが強烈なアタックを決めて、トレンティーノが完璧な試合運びで先勝した。

 

>>>『CEVカップ2021』『CEVチャレンジカップ2021」ファイナルの模様は次ページへ

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