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春高2025

[欧州CL2021]決勝はケンジェジン-コジエvs.トレンティーノに決定

  • 海外
  • 2021.03.30

ヨーロッパのクラブナンバーワンを決めるCEVチャンピオンズリーグ2021は、セミファイナル(準決勝)が決着しました。激闘を制し、ファイナルへの切符をつかんだのは…、この2チーム!!(写真:CEV)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

■CEVチャンピオンズリーグ2021/セミファイナル

◆ケンジェジン-コジエ(ポーランド)○●1勝1敗 / ゼニト・カザン(ロシア)●○1勝1敗

第1戦〔3/18@カザン〕:3-2(22-25,22-25,29-27,25-22,16-14)

第2戦〔3/24@ケンジェジン-コジエ〕:2-3(17-25,25-16,25-21,28-30,18-20)

〔ゴールデンセット〕ケンジェジン-コジエ ○15-13● ゼニト・カザン

<ケンジェジン-コジエのSトニウッティ>

 第1セットはカザンが、MBアルチョム・ボルビッチ(ロシア)の3本のブロックポイントなどでリズムをつかみ先取する。第2セットからはホームのケンジェジン-コジエがサーブレシーブから立て直しを図り、司令塔のSパンジャマン・トニウッティ(フランス)がうまくトスを配分し、攻撃を展開。ここから2セットを連取し、逆転に成功する。

 

 第4セットからカザンはOHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)をOHヒョードル・ボロンコフ(ロシア)に交代。終盤までリードを許していたが、ジュースを制してセットカウントをタイに戻す。最終第5セットも最後はリードをひっくり返して獲得すると、これで対戦成績は1勝1敗、勝ち点も同数となり、決着は15点制のゴールデンセットへ。

 

<カザンのOPミハイロフ(写真コート奥)>

 

 カザンはOPマキシム・ミハイロフにボールを集め、対するケンジェジン-コジエはSトニウッテイがOHカミル・セメニウク(ポーランド)、OHアレクサンデル・シリフカ(ポーランド)を軸にしつつ、巧みなトスワークを繰り出す。最後まで息つく間もない好ゲームは、ケンジェジン-コジエに軍配が上がった。

 

 最多7度目のヨーロッパ制覇を目指したカザンは悔しい準決勝敗退も、OPミハイロフは両チーム通じて最多27得点をマークし、その存在感はさすが一言。ただ、ケンジェジン-コジエはOPウーカシュ・カチュマレク(ポーランド)とOHセメニウクが21得点と並ぶなど、豊富な攻撃陣の“アタックチョイス”が明暗を分けた。

 

*****

 

◆トレンティーノ(イタリア)○●1勝1敗 / ペルージャ(イタリア)●○1勝1敗

第1戦〔3/18@トレント〕:3-0(25-21,25-16,25-23)

第2戦〔3/24@ペルージャ〕:2-3(22-25,17-25,25-23,25-17,6-15)

<トレンティーノのOHミケレット(写真コート奥)>

 初戦でパーフェクトゲームを演じたトレンティーノは、勝ち点1以上を獲得すれば決勝進出が決まる状態。一方、背水の陣のペルージャはOHウィルフレド・レオン(ポーランド)、OHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)を軸に攻撃を展開し、第1、第2セットを連取する。続く第3セットはペルージャがMBファビオ・リッチ(イタリア)が3本を筆頭に合計6本のブロックポイントをあげるも、トレンティーノはOHルカレリ(リカルド・ソウザ/ブラジル)とOPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が要所で得点し、このセットを奪い返した。

 

<ペルージャ(写真コート奥)>

 

 フルセットに持ち込むだけでいいトレンティーノは攻撃の手を緩めず、第4セット中盤で一気に広げたリードを保ち、そのままセットを獲得。最終第5セットは両チームとも控えメンバーを送り出す“消化セット”となりペルージャが勝利したものの、トレンティーノが決勝進出を果たした。

 

 この結果、CEVチャンピオンズリーグ2021の決勝は、ケンジェジン-コジエvs.トレンティーノに決定。現地5月1日にヴェローナ(イタリア)で、同大会の女子決勝と併せてスーパーファイナルとして実施される。なお、女子決勝はコネリャーノ(イタリア)vs.ワクフバンク(トルコ)となっている。

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

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