【プレイバック!】JTが初優勝 MVPに越川優【2014/15 V・プレミアリーグ男子ファイナル】
- SV男子
- 2021.03.30
プロ選手として、優勝するためにこのチームへ来た
やはり越川には “主役” がよく似合う。もともと力のあるチームだった、というJTに変化のきっかけを与え、悲願の優勝まで見事導いてきたその活躍は、まさに最高殊勲選手賞にふさわしい。最後はみずからのサービスエースで、絵に描いたような最高の瞬間を手にしてみせた
––––優勝、そしてMVP受賞おめでとうございます。
ありがうとうございます。優勝はほんとうにうれしいですね。また、MVP(最高殊勲選手賞)は優勝しなければいただけませんし、みんなの代表としてキャプテンをやらせてもらっていたのでいただくことができたと思います。応援団の皆さん、会社の皆さん、広島の皆さんたちへの感謝の気持でいっぱいです。
––––越川選手にとっては3度目の優勝ですが、今回、サントリー時代の2回と比べて特別な思いはありますか?
毎回、その時の立場や役割があり、違う思いがあるので比べることはできません。1回目はサントリーに入社して1年目で、ジルソン(現・監督)やべテランの選手の中で勝たせてもらい、2回目はプロになった1年目で、チームの中では最年少でしたが、中心選手として戦いました。今回はJTとして初優勝ということで、それぞれ違った思いがあります。優勝できるタイミングはバレー人生の中でいくつあるかわからないので、優勝できて幸せだなと思います。
––––準優勝だった昨季と比べて、今季はどういう点が変わったのでしょうか。
コーチや選手一人一人が成長して、前回の経験を今シーズンに生かした点だと思います。個人的にはリーグ前半はコンディションが整わず、チームに迷惑をかけましたが、そうした中でも勝ち星をあげることができました。誰かが頑張ったからではなく、全員がそれぞれの役割をしつかり把握してプレーできたことが優勝につながったと思います。
––––越川選手のサービスエースで優勝が決定。決まった瞬問の気持は?
きたな、という感じです(笑)あのタイミングでサープが自分に回ってくる、というのは「やはり自分がやらなくちゃいけないのかな」と思いました。ほんとうは最後のポイントを小澤(今季で引退)に決めてほしかったという思いもありますが、やはり勝負の世界なのでそこは一本で決めたいな、と思って。優勝するためにJTに来ましたし、サーブでエースを取りにいくことはチームに求められた自分の役割の一つでもあったので。でも実は、「相手を崩せればいいな」ぐらいの気持で打ちました。エースになってよかったです。
––––まさに“Vリーグ優勝請負人”ですね。
会社(チーム)から移籍のオファーをもらった時に「勝たせてくれ」と言われて、このチームを選びました。僕はプロの選手として、それを果たすために自分に与えられた仕事をやってきたまでだと思っています。特に昨季は、チームにとって厳しいことを言ったかもしれませんが、それはこの結果を出すために必要だと思いましたし、それがなかったら優勝はなかったと思います。