RUS20/21[PO]最終第3戦を制したウレンゴイがファイナル6へ
- 海外
- 2021.04.02
世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。プレーオフの予選ラウンドが決着。ウレンゴイとノヴゴロドのカードは、最終第3戦までもつれこみました。ファイナル6へ進んだのは…!?(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■第2戦のストレート負けのリベンジ! ウレンゴイがファイナル6行き決めた
[MATCH OF THE ROUND]
《プレーオフ/予選ラウンド》
※カッコ内はレギュラーシーズン最終順位
◆ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ[5位]○●2勝1敗 / ASKニジニ・ノヴゴロド[8位]●○●1勝2敗
第1戦〔3/20〕:3-1(26-28,25-20,25-18,25-21)
第2戦〔3/28〕:0-3(22-25,23-25,19-25)
第3戦〔3/31〕:3-0(25-18,25-16,25-18)
今季の対ノヴゴロドは、レギュラーシーズンで2勝0敗としていたウレンゴイ。敵地へ乗り込んだ第2戦はエースOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)がチーム最多19得点と気を吐くも、ノヴゴロドに合計11本のブロックポイントを喫し、ストレート負けを喫する。
ファイナル6行きを懸けた最終第3戦はホームへ。リベンジを果たさんとばかりに今度は、ウレンゴイがチーム合計12本のブロックポイントをマークし、ノヴゴロドの攻撃を封じ込める。攻めてはOHボルコフがふたたび19得点、OPマキシム・ジガロフ(ロシア)が12得点と続き、お返しのストレート勝ち。決戦を制し、プレーオフ進出を果たした。
<ウレンゴイを牽引するOHボルコフ(写真右)>
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◆ロコモティブ・ノヴォシビルスク[6位]○○2勝 / ウラル・ウファ[7位]●●2敗
第1戦〔3/20〕:3-0(25-20,25-13,25-19)
第2戦〔3/28〕:3-2(25-21,26-28,30-32,25-17,18-16)
初戦で勝利したノヴォシビルスクは第2戦で第1セットを先取するも、第2、第3セットはウファが驚異の粘りを見せて奪い返す。第4セットでノヴォシビルスクはSコンスタンティン・アバエフ(ロシア)をSイゴール・チセビッチ(ロシア)、MBディミトリ・リジク(ロシア)をMBシシェルビニン・ディミトリ(ロシア)、といずれも21歳の若手から10歳年上のベテラン勢にスイッチして立て直しを測ると、セットカウントをタイに戻す。最終第5セット、ウファはチーム合計4本のブロックポイントを繰り出したが、ノヴォシビルスクがジュースを制し、予選ラウンドを突破してみせた。
<ウファのOPエフゲニー・ビリュコフ(ロシア/写真中央)は第2戦で18得点の健闘>
◆ゼニト・カザン[3位]○○2勝 / エニセイ・クラスノヤルスク[10位]●●2敗
第1戦〔3/21〕:3-0(25-14,25-13,25-19)
第2戦〔3/28〕:3-1(29-31,25-21,25-13,25-22)
CEVチャンピオンズリーグ2021では準決勝敗退に終わったカザン。第2戦の第1セットは競り合いの末に落とす展開となったが、第2セット開始時にMBコノノフ・アレクセイ(ロシア)をMBアレクサンデル・ボルコフ(ロシア)に交代。第3セットからはOHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)をOHイアルバン・ヌガペト(フランス)に変えるなど、選手層の厚さを生かし、逆転勝利。国内リーグタイトル獲得へ、再始動だ。
<予選ラウンド通過を喜ぶカザンの面々>
◆ゼニト・サンクトペテルブルク[4位]○○2勝 / ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク[9位]●●2敗
第1戦〔3/20〕:3-0(25-14,25-17,25-17)
第2戦〔3/28〕:3-2(19-25,22-25,25-18,25-13,15-12)
ホームのニジネヴァルトフスクはサーブレシーブからリズムをつくり、幸先よく2セット連取する。だが、第3セットからはサンクトペテルブルクが効果的にサーブで攻め立て反撃開始。第4セットではチーム合計でそれぞれ4本のサービスエース、5本のブロックポイントをあげて完全に流れを掌握すると、勢いそのままに最終第5セットを制する。逆転勝利でサンクトペテルブルクがファイナル6の切符をつかみとった。
<サンクトペテルブルクのOHイゴール・クリュカ(ロシア/写真右から2番目)が3本のサービエース、4本のブロックポイントを含む、チーム最多25得点の大活躍>
《ロシアスーパーリーグ男子 レギュラーシーズン最終成績》
1 ディナモ・モスクワ 24勝2敗(勝ち点67)
2 クズバス・ケメロヴォ 22勝4敗(勝ち点61)
3 ゼニト・カザン 19勝7敗(勝ち点54)
4 ゼニト・サンクトペテルブルク 18勝8敗(勝ち点55)
5 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 18勝8敗(勝ち点54)
6 ロコモティブ・ノヴォシビルスク 17勝9敗(勝ち点53)
7 ウラル・ウファ 14勝12敗(勝ち点40)×
8 ASKニジニ・ノヴゴロド 11勝15敗(勝ち点31)×
9 ウグラ–サモトロル・ニジネヴァルトフスク 9勝17敗(勝ち点32)×
10 エニセイ・クラスノヤルスク 8勝18敗(勝ち点25)×
11 ガスプロム–ウグラ・スルグト 6勝20敗(勝ち点21)
12 オイルマン・オレンブルク 6勝20敗(勝ち点16)
13 ディナモ–ロ・レニングラード・オーブラスチ 5勝21敗(勝ち点20)
14 ベロゴリエ・ベルゴロド 5勝21敗(勝ち点17)
※勝敗(勝ち点) ×…プレーオフ予選ラウンド敗退
【今後のスーパーリーグ】
1位〜6位…ファイナル6
<グループA>→モスクワ、サンクトペテルブルク、ウレンゴイ
・〔4/5〕サンクトペテルブルク[4位]vs.ウレンゴイ[5位]
・〔4/6〕モスクワ[1位]vs.サンクトペテルブルク[4位]
・〔4/7〕ウレンゴイ[5位]vs.モスクワ[1位]
<グループB>→ケメロヴォ、カザン、ノヴォシビルスク
・〔4/5〕カザン[3位]vs.ノヴォシビルスク[6位]
・〔4/6〕ケメロヴォ[2位]vs.カザン[3位]
・〔4/7〕ノヴォシビルスク[6位]vs.ケメロヴォ[2位]
11位〜14位…下位プレーオフへ(4/2-11 ※一回戦総当たり)
(責任編集:GUCII<坂口功将>)