ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! 5位決定プレーオフが決着。モデナが名門の意地を見せて、コンペを制しました(Photo:Legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
■一気6連勝。モデナが逆転勝利で来年のCEVチャレンジカップの出場権獲得
[MATCH OF THE ROUND]
《5位決定プレーオフ/ファイナル》
◆モデナ 3-1 ミラノ
〔4/25@ミラノ〕(16-25,25-20,25-20,25-15)
5位決定プレーオフはファイナルへ。勝ったほうが来年度のCEVチャレンジカップの出場権を獲得する。先制したのはホームのミラノだった。チーム合計5本のサービスエースを奪い、第1セットを先取する。第2セットからモデナはOPポール・バチガー(オーストラリア)をOPルカ・ベットーリ(イタリア)、OHトマッソ・リナルディ(イタリア)をOHモーリツ・カーリツェク(ドイツ)に交代し反撃開始。このセットのモデナのサーブレシーブ成功率は全体で29%と低かったものの、アップした攻撃力でリードを奪い、セットカウントをタイに戻す。
<ミラノのOPパトリ(写真左端)が奮闘を見せる>
第3セットはモデナが計4本のブロックポイントをあげて、ミラノの攻撃をはね返しセットを獲得。あとがなくなったミラノは第4セット開始時からOHスティーブン・マー(カナダ)に代えて、OH石川祐希(日本)を送り出すが、戦況をひっくり返すまでは至らず。第4セットでは計4本のサービスエースを浴びせるなど、流れを掌握したモデナが3-1で勝利。5位決定プレーオフでは予選ラウンドで3連敗発進となったが、以降は6連勝をとして、このコンペを制した。
終わってみればモデナはOHカーリツェクが3本のサービスエースを含むチーム最多17得点、OPベットーリが16得点と続いたほか、OHネマニャ・ペトリッチ(セルビア)とMBダニエレ・マッツォーネ(イタリア)がともに10得点と幅広い攻撃を展開。それを引き出したSマイカ・クリステンソン(アメリカ)が試合のMVPに選出された。すでにクリステンソンは今季かぎりでの退団(来季はロシア・スーパーリーグのカザンが濃厚)が決まっており、これが置き土産となった。
<逆転勝利の立役者となった、モデナのOHカーリツェク(写真中央)>
(責任編集:GUCII<坂口功将>)