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30日に日本が対戦するロシア男子を率いるはトーマス・サムエルボ【VNL2021】

 イタリアで行われているネーションズリーグ2021男子大会。2018年に新設されたこの大会で2連覇中なのがロシアだ(注:2020年は中止)。

 

>>>【オランダに逆転勝利 ネーションズリーグ2021男子2日目

 

 チームを指揮するのはトーマス・サムエルボ。現役時代はフィンランドを代表するアタッカーで、Vリーグの豊田合成トレフェルサ(現・ウルフドッグス名古屋)でプレーしたこともある。

 

 引退後はコーチに転身し、2018/19シーズンのロシアリーグではクズバス・ケメロヴォを優勝に導くと、2019年から男子ロシア代表の監督に就任。初陣となるネーションズリーグでは、セッターのイーゴリ・コブザルやオポジットのビクトル・ポレタエフらケメロヴォの面々を軸に据えて、優勝を果たす。以降は、同じくロシアリーグのゼニト・サンクトペテルブルクで、ミドルブロッカーのイバン・ヤコブレフやエースのエゴール・クリュカら代表メンバーを従えてリーグ戦を戦い、代表の強化にもつなげてきた。

 

<2015年の男子U21世界選手権MVPのパンコフ(写真左/写真:FIVB)>

 

 2021年度は、大胆にも代表のセッター陣を刷新。2012年ロンドンオリンピック金メダリストのセルゲイ・グランキンは登録されず、2018年まで正セッターだったアレクサンドル・ブティコも今回のネーションズリーグではメンバー外になっている。その一方で、アンダーエイジカテゴリーで実績を積んできたロシアバレーボール界のサラブレッド、パベル・パンコフを抜擢し、さっそく大会初日のオランダ戦ではスタメンで起用した。

 

 同じフィンランド出身で、2020/21シーズンまでWD名古屋を指揮していたトミー・ティリカイネン氏が話すに、サムエルボ監督は「たくさんの新鮮なアイディアを持っている人物」だという。そのアイディアを駆使し、今大会での3連覇、そしてオリンピックでのメダル獲得を目指す。(文/坂口功将〔編集部〕)

 

<トーマス・サムエルボ(Tuomas Sammelvuo/写真は2019年ネーションズリーグのもの)>

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