Vリーグの舞台で活躍する選手たちの先輩後輩のタテのつながりや同級生などのヨコのつながりなどを振り返っていく新企画「Vリーガーのタテヨココネクション」。初回は久光スプリングスの石井優希選手のつながりをお送りする。
石井は2021年に行われた第73回春高バレーでの優勝が記憶に新しい、岡山県の就実高出身。月バレ3月号の誌面でも「リモトーーク!!」のコーナーで後輩の周田夏紀(トヨタ車体)や深澤姉妹と対談を行った。同校は多数のVリーガーを輩出しており、佐藤優花(埼玉上尾)は石井が3年時の時に1年生として共にコートに立っていた。また先日5月31日(月)をもっての退団が発表された小川杏奈(JT)やその妹の小川愛里奈(東レ)、兵頭由希(デンソー)なども後輩にあたる。
前列左から3番目が石井、後列右端が佐藤
高校時代に対戦した学校を振り返ると、2008年の埼玉インターハイで当時2年生の石井は、決勝トーナメント3回戦で当時1年生の小幡真子(JT)が在籍していた九州文化学園高と対戦した。九州文化学園高は峯村沙紀(元NEC)を擁し、この大会で準優勝している。また2009年3月に行われた春高バレーの2回戦では、当時古川学園高の渡邉彩(トヨタ車体)と対戦。この時は2-0で古川学園が勝利している。
九州文化学園高時代の小幡(写真右) 後ろには峯村(写真左)
古川学園高時代の渡邊(写真中央)後ろには大野果歩(現東レアローズ・写真右端)
チームメートを見てみよう。石井選手と同期入団になるのは長岡望悠選手と野本梨佳選手。長岡選手は東九州龍谷高から、野本選手は聖カタリナ女(現・聖カタリナ学園)高から入団し、3名とも久光、日本代表でも活躍し、共にキャリアを歩んできた。長岡選手が2020年10月18日のJT戦で約2年ぶりに復帰した際には、3人が同時にコートに立ち、同期の復活を支えた。
聖カタリナ女(現・聖カタリナ学園)高時代の野本(写真中央)
今回ピックアップした選手たちのつながりはごく一部だが、選手たちはVリーグで活躍する以前から、キャリアにおいて交差しているポイントが存在することが分かる。同じ高校の後輩がVリーグの違うチームで活躍していたり、過去に対戦していた選手が日本代表でチームメートとして共に戦うなど、選手同士のつながりにはさまざまな縁が感じられるものだ。