ネーションズリーグ2021男子大会は現地6月3日から第2週がスタートする。第1週を3戦全勝で終えた日本が4戦目で戦う相手は、2019年ヨーロッパ選手権王者のセルビアだ。
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セルビアといえば、女子代表が2018年の世界選手権で優勝し、きたる東京2020オリンピックでも金メダル候補。一方の男子は予選で敗れ、オリンピック出場を逃している。とはいえ、選手個々の能力はいずれも世界トップクラスであり、主力選手はイタリアやロシアといった欧州各国のリーグでプレーする。
そうしたメンバーを擁して、今回のネーションズリーグに参戦。初日のスロベニア戦では途中でミドルブロッカーのスレチコ・リシナツがブロックの着地時に足を負傷するアクシデントに見舞われたものの、オポジットのドラジェン・ルブリッチが29得点、アウトサイドヒッターのウロシュ・コバチェビッチが22得点と続き、白星発進を飾っている。
<初日のスロベニア戦後、「ヨーロッパ選手権決勝で戦った相手だけに、今回も勝ててうれしい」と話したルブリッチ(写真:FIVB)>
ルブリッチは2016/17シーズンにVリーグのJTサンダーズ(当時)でプレー。その年、JTはチャレンジマッチ(入替戦)に回ることになったが、命運をかけたその試合ではルブリッチもチーム最多得点をマークし、トップリーグ残留に貢献している。
その後はロシアリーグに戦いの場を移し、2020/21シーズンはロコモティブ・ノヴォシビルスクでプレー。チームのポイントゲッターとして、レギュラーシーズンでサービスエース68本はリーグ最多、408得点もリーグ4番目の成績を残した。
男子セルビア代表のオポジットは、エースナンバー「14」をつけたアレクサンダル・アタナシエビッチが大黒柱を務めるが、豪打に磨きをかけた「16」ルブリッチの存在も要警戒である。(文/坂口功将〔編集部〕)
<ドラジェン・ルブリッチ(Drazen Luburic/身長202センチ/最高到達点337センチ/オポジット/セルビア/写真はJT時代)>