洛南が東山との死闘を制し優勝 女子は京都橘が春高予選のリベンジ【京都府インターハイ予選 】
- 学生
- 2021.06.07
令和3年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の京都府予選最終日が6月6日(日)に福知山三段池公園体育館(京都)で行われ、男子は洛南が2018年以来で22回目、女子は京都橘が22大会連続24回目の本戦出場を決めた。ともに昨年度の春高予選決勝と同じカードで、フルセットで敗れたチームがリベンジを果たした。
東山との死闘を制し、洛南がインターハイ出場権を手にした。第1セット、洛南は神々(みわ)龍之介のスパイクなどでリードを広げるが、東山はブロックポイントなどで中盤に逆転。その後一進一退の展開が続く中、洛南が24-22と先にマッチポイントを握ったものの、東山は相手のミスで同点に追いつき、ジュースにもつれ込んだ。互いに意地を見せたが、最後は申哲淵のスパイク、3枚ブロックで1年生の尾藤大輝を止めた洛南が32-30でセットを奪った。
続く第2セットも序盤からサイドアウトを取り合う展開が続いたが、東山は中盤に尾藤のスパイクを含む3連続得点でリードする。その後もセッターの當麻理人のトスに2m5㎝のミドルブロッカー麻野堅斗、佐々木達郎らが応え、セットを取り返した。
最終セットは洛南のアウトサイドヒッター陣が躍動。神々、申が得点を決め、13-10でコートチェンジ。しかし、直後に東山は佐々木、尾藤らの4連続得点で逆転する。その後、サイドアウトを取りあったが、洛南が2本のブロックを決めるなど、19-20から4連続得点。最後は申がチーム最多得点となる22点目のスパイクを決め、悲願の優勝を飾った。
ゲームキャプテンを務めたセッターの金谷将輝(洛南)
「去年、一昨年と悔しい思いをしている分、先輩たちの分も勝ててうれしいです。第3セットは気持ちの勝負なので、気持ちを切らさず、得点を重ねることができました。インターハイの目標はもちろん優勝ですが、春高にもつながるような、自分たちのやるべきプレーをしたいです」
辻本怜要キャプテン(東山)
「洛南の今年のチームには、アウトサイドにしっかりと打ってくる選手がいるとわかっていましたが、自分たちが引いてしまいました。これまで2年間やってきた高速立体コンビバレーと、東山の伝統的な粘り強いバレーをして、春高予選では勝って、日本一を取れるように準備します」
<男子試合結果(準決勝、決勝)>
【決勝】
洛南高 ○2-1● 東山高
(32-30,21-25,25-22)
【3位決定戦】
鳥羽高 ○2-0● 花園高
(25-23,25-17)
【準決勝】
東山高 ○2-0● 花園高
(25-17,25-19)
洛南高 ○2-0● 鳥羽高
(25-23,25-12)
女子は昨年度春高予選決勝で北嵯峨に敗れ、22年連続の本戦出場を逃した京都橘が、リベンジを果たした。
第1セット序盤は競り合う展開が続く中、中盤に鈴木美柚のスパイクや坂口澪奈のサービスエースなどで4連続得点。20-15とリードを広げる。終盤に昨年度も主力として活躍した北嵯峨の藤村希光キャプテンの3連続得点で3点差まで追い上げられたが、粘る北嵯峨を振り切った。
第2セットは坂口がレフトからの力強いスパイクを決めるなど、中盤までリード。しかし、21-18からまたもエース藤村、西村実澪のサービスエースで同点に追いつかれる。そこからジュースにもつれ込んだが、最後は坂口がスパイク、サービスエースを決め、2-0で勝利。昨年度の春高予選のリベンジを果たし、涙ながらに優勝を喜んだ。
笹野文乃キャプテン(京都橘)
「勝てたこともそうですが、前チームの3年生や保護者の皆さんにいい報告ができてうれしいです。昨年度の春高予選でも藤村選手にやられていたので、簡単に決めさせないように、プレッシャーをかけることができました。インターハイでは京都橘らしい高速立体バレーを確立させて、日本一になりたいです」
藤村希光キャプテン(北嵯峨)
「点を決められたあとにやり返せず、メンタルの弱さが出てしまいました。ただ、ここで終わるわけにはいきません。昨年度の春高では東京のチームに負けたので、京都を通過点にして、そこに勝つことを目標に頑張っていきたいです」
<女子試合結果(準決勝、決勝)>
【決勝】
京都橘高 ○2-0● 北嵯峨高
(25-22,26-24)
【3位決定戦】
同志社女高 ○2-0● 山城高
(25-9,25-18)
【準決勝】
北嵯峨高 ○2-0● 山城高
(25-17,25-19)
京都橘高 ○2-0● 同志社女高
(25-18,25-20)
インターハイ本戦は、女子は7月28日(水)から、男子は8月3日(火)からいしかわ総合スポーツセンター、金沢市総合体育館(ともに石川県)にて行われる。