大混戦の東京女子は下北沢成徳が優勝 共栄学園が2位で本戦へ【インターハイ女子東京予選】
- 高校生
- 2021.06.28
令和3年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の東京都女子予選最終日が6月27日(日)に大田区総合体育館(東京)で行われた。ベスト4チームによるリーグ方式で行われ、下北沢成徳が5大会連続20回目、共栄学園が2大会連続24回目の本戦出場を決めた。
優勝した下北沢成徳
下北沢成徳が1位で2年ぶりに全国大会の切符をつかんだ。初戦の共栄学園戦では、第1セットをジュースの末に先取するも、第2、第3セットは相手エースの堤亜里菜、扇谷光憂を止められず。第3セットに2度の6連続得点を許し、逆転負けを喫した。後がなくなった文京学院大女戦では、谷島里咲、濱村ゆいの両エースが奮起。要所で佐藤彩夏もスパイクを決め、第2セットは7連続得点で奪うなど終始圧倒。 同校相手に6月上旬の関東大会決勝に続く白星を挙げた。
共栄学園が2勝0敗、下北沢成徳と文京学院大女が1勝1敗となり、迎えた最終戦も下北沢成徳は両エースの活躍が光り、八王子実践にストレート勝ち。共栄学園、文京学院大女と2勝1敗で並んだが、セット率の差で上回り、1位でインターハイを決めた。
準優勝の共栄学園
2位の共栄学園は、堤がスパイク、レシーブ、サーブで大活躍。バックアタックも決め、扇谷とともに得点源として活躍し、下北沢成徳戦、八王子実践戦での勝利に導いた。平均身長は高くないが、リベロ早坂鈴依を中心とした粘り強い守りから両エースにつなぐスタイルで、本戦では優勝を目指す。
3位の文京学院大女は今季ミドルブロッカーからアウトサイドヒッターに転向した廣田あいが、前衛後衛問わずさまざまなコースにスパイクを打ち込み、チームを牽引した。最終戦では共栄学園を2-0で下したが、点差を付けられてストレート負けを喫した下北沢成徳戦が響いた。
共栄学園、文京学院大女も2勝1敗で並んだが、得点率で上回った共栄学園が2位となった。
2年生に実力のある選手がそろう八王子実践は、野田祐希、成瀬ももか、滝澤凛乃らが活躍。しかし、連続失点する場面が際立ち、0勝3敗で最下位に沈んだ。
インターハイ本戦は、女子は7月28日(水)から、男子は8月3日(火)からいしかわ総合スポーツセンター、金沢市総合体育館(ともに石川県)にて開催される。同予選グループ戦の組み合わせ抽選会は、7月4日(日)に行われる予定。
<女子試合結果(ベスト4リーグ戦)>
【第1試合】
文京学院大女高 2-1 八王子実践高
(25-22,25-27,25-20)
【第2試合】
共栄学園高 2-1 下北沢成徳高
(25-27,25-19,25-17)
【第3試合】
下北沢成徳高2-0 文京学院大女高
(25-17,25-15)
共栄学園高2-0 八王子実践高
(26-24,27-25)
【第4試合】
文京学院大女高2-0 共栄学園高
(25-21,25-21)
下北沢成徳高2-0 八王子実践高
(25-20,25-15)
最終順位
1位 下北沢成徳高(2勝1敗)
2位 共栄学園高(2勝1敗)
3位 文京学院大女高(2勝1敗)
4位 八王子実践高(0勝3敗)
※3校が2勝1敗で並んだが、セット率で下北沢成徳が1位、得点率で共栄学園が2位となり、出場権を獲得
スパイクで得点を重ねた谷島
谷島里咲(下北沢成徳)
「インターハイを決められてうれしい気持ちはありますが、自分たちの100%の力を出せたかと聞かれるとそうではないので、まだまだです。予選でできなかったことは全国大会で出せないと思うので、もっと練習して自信をつけて、インターハイで日本一を目指したいです」
チームを牽引した堤
堤 亜里菜(共栄学園)
「得失点差で2位になれたのでホッとしました。どのチームより平均身長が低く、技術面も劣っていると思ったので、『当たって砕けろ』精神で頑張りました。インターハイは1年生以来2回目。当時は自分のことだけに集中していましたが、ことしは引っ張っていけるように頑張ります」
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