gv-logo

春高2025

【和歌山信愛】春高予選でリベンジ誓う「最後に笑うのは私らや」

  • インフォ
  • 2021.07.06

今年の1月に行われた春高バレーに和歌山県女子の代表として出場した和歌山信愛高。2年ぶりに行われた今年度の和歌山県高等学校総合体育大会(インターハイ予選)で準優勝に終った同校は、夏の大舞台である北信越総体出場を逃した。

 

 

 

県内屈指のライバル開智に決勝で敗れる

 

 例年全国大会の県予選決勝で対峙している屈指のライバル校、開智が、3年連続7回目のインターハイ出場を決めた。

昨年度コートに立った選手も多く残る開智は、経験値の高い新入生も加入し、高さと速さで和歌山信愛を上回ると、サーブでも見せ場を作り、得点を重ねた。

それに対し、和歌山信愛は、思うようにリズムを作ることができず悔しいストレート負け。速攻を絡めて攻撃のバリエーションを増やすことを理想としていたものの、相手の攻撃力に持ち味のレシーブが崩されると、ハイセット(二段トス)もブロックに捕まり流れに乗れず。得点源の長尾紗英らが奮闘するも、的を絞ったブロックやレシーブで対処され、苦しい試合展開となった。

3年生が中心だった昨年度のチームから大きくメンバーが入れ替わった和歌山信愛。コロナ禍で対外試合もほとんどできなかった中、練習では、山本哲耶監督が相手コートに入り、選手たちと紅白戦のような形でゲーム練習を重ねてきた。力を発揮できたところもあるとはいえ、やはり緊張感のある試合は別物で、経験や実力が不足している部分があらわとなった。

山本哲耶監督は選手たちの奮闘をたたえつつ、「もう少し、挑む姿勢があってもよかったかなと感じています」と、敗因を分析。「点を取られたら取り返す、しっかり決め切るプレーができていたら、ゲームとしてはわからなかったのかなと思います。攻撃の軸となる長尾や福島菜月らの決定力の強化もそうですし、新加入メンバーたちの頑張りも今後の課題です」(山本監督)

 

 

チームのベストを追求し、再始動

 

 インターハイ予選で悔しい敗戦を喫した和歌山信愛は、心を入れ替え、次なる目標である“春高バレー出場”を見据えて強化を図っている。

強化すべき点について山本監督に伺うと、返ってきた答えは、「全部」。

「もう一度、ポジションも含めてフラットに考えているところです。期待の1年生たちも頑張っていますので、春高に向けてチームのいちばん強い形を作り上げていきたいですね。基本練習をしながら、新入生も試合に絡めていきたいと思っているので、どのメンバーで戦うのがいちばん強いのか、試しているところです」。

こうして1年生がメンバーに入ることは、チーム全体へのいい刺激につながっている。「次は私がやってやるんや!」と意欲的な姿勢がコート内で多く見られ、意識や勝利への貪欲さが活性化されているという。

 

 

 また、この夏は、引き続き感染症対策を講じながらではあるが、県外での練習試合の機会が増える見込みだ。夏休みを利用し、他校との実践練習の中で、チームのベストの形を見極めていきたいところ。

特に夏場は攻撃面の強化に励みたい、と山本監督。「チームの基盤であるレシーブ練習はしっかりやっていると思いますが、バレーボールは得点を取っていくスポーツですので、結局は25点をどう取るのかが大事。長尾も福島も攻撃の面でもう一皮むけてほしいですし、2人に続く選手も出てほしい。苦しい場面で打ち切り、得点を取れる力を、ゲームを重ねる中で学んでほしいです。コンビもそうですし、相手との駆け引きもそう。得点力を身に着けていきたいですね」

 

 

【関連記事】<コロナ禍での新しい部活様式> 目標に向かって戦い続けるために取り組んでいること

 

 

春高へ、まずは県予選突破を目標に

 昨年はインターハイが中止となったものの、年度締めくくりの全国大会である「春高バレー」で、和歌山信愛は見事、本戦の出場権を勝ち取った。2年前も、インターハイ予選でこそ苦杯をなめたものの、春高予選では意地を見せ、リベンジを果たしている。

「追われるよりも、追いかけるチームのほうが成長するのかもしれない」と話す山本監督の言葉のように、負けから学ぶこともある、と選手たちはしっかり理解している。この夏の悔しさを糧にもう一段階ギアを上げ、まずは、春高出場へ――。とはいえ、全国で勝つためには、県内の頂点を争い合う最高のライバルを倒さなければ、その先もない。

「今は、県内優勝、“絶対にリベンジするぞ!”ということを目標にしています。そして全国では、ベスト16、ベスト8を目指したいですね。簡単な道のりではないでしょうが、彼女たちならやってくれる気がしています」(山本監督)

 

「“これが信愛。最後に笑うのは、私らや!”と、そう言いながら前を向いています」と、指揮官は言う。

和歌山信愛が描く青写真は、雲ひとつない空のようにすがすがしく、まぶしく、真っすぐだ。次なる夢をかなえるため、戦いはすでに始まっている。

 

 

 

商品詳細についてはこちらをクリック!

・ザムスト マウスカバー ブラック2枚入り

・ザムスト マウスカバー ブラック/ライトグレー1枚入り

 

  • スポルティング×日体大スペシャルインタビュー
  • 全中2024
  • 北部九州インターハイ2024
  • 男子日本代表応援サイト2024
  • 女子日本代表応援サイト2024
  • NBPオンラインショップ

pagetopbtn