29年ぶりの決勝トーナメント進出を果たした男子日本代表【写真:FIVB】
東京2020オリンピックのバレーボール競技は有明アリーナ(東京都江東区)で8月1日(土)に男子予選ラウンド5日目が行われ、日本はイランにセットカウント3-2で勝利し、3勝目をあげた。この結果、通算成績は3勝2敗のA組3位となり、バルセロナオリンピック以来となる、29年ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。
■東京2020オリンピック 男子予選ラウンドA組 5日目
日本(3勝2敗) 3-2 イラン(2勝3敗)
(25-21,20-25,29-31,25-22,15-13)
日本のスターティングメンバー:西田、髙橋、小野寺、関田、石川、山内、リベロ山本
第1セット、中盤までお互いに得点を取り合ったが13-15から髙橋や西田のスパイクなどで5連続得点を奪い18-15と逆転に成功する。終盤にかけても、石川や髙橋が得点を重ね、25-21でセットを先取する。
第2セットは16-16からイランに3連続得点を許し、16-19とリードされ、そのままの勢いでセットを奪い返された。
第3セットは、序盤からイランにリードを許す苦しい展開。11-13から日本は西田のブロックとサービスエースで13-13と追いつき、終盤までサイドアウトの応酬が続く。その後ジュースの末に29-31でこのセットは落としたが、第4セットは石川と西田が得点を重ねて取り返し、勝負は最終セットへ。
取れば決勝トーナメント進出が決まる第5セット。スタートから石川が2本のサービスエースを決め、日本に流れを作る。その後も石川や髙橋、エースの西田が得点を決め、10-6とリードする。しかし、イランもセッターのM.マル―フラクラニを軸に得点を重ね、13-12まで追い上げる。日本は石川がスパイクを決め14-12とマッチポイントを奪うと、最後は西田がバックライトからスパイクを決め、15-13でセットを取り、勝利を飾った。
勝負どころで得点をあげた主将の石川【写真:FIVB】
中垣内祐一監督コメント
本当に選手がよく頑張ってくれた。予選ラウンドを突破することは、我々にとって大きな目標だったので、それをクリアできたのは選手の集中力、勝ちたい気持ちの結果だと思う。(決勝トーナメントの)相手は強いところばかリ。1つ1つ立ち向かっていくだけですし、一球一球ベストを尽くして戦って、勝ちにつなげていけたい。
石川祐希主将コメント
接戦になることは想定済みだった。1セット取った後に2セット取られて先行されてしまったが、最後までやるべきことをやり通せた。(決勝トーナメントに向けては)僕たちは目の前の試合を1試合1試合勝っていくだけなので、次の準々決勝しっかり勝ち切って、次につなげていきたい。
西田有志コメント
試合をしていて、鳥肌が立つような経験は初めてだったので、素直にうれしい。(決勝トーナメントでは)上位チームと当たるので、どのように倒していくかが課題になると思うのが、いいバレーを展開して決勝ラウンドで戦っている姿を見せたい。
■男子グループA 最終順位
1位 ポーランド 4勝1敗(勝点13)
2位 イタリア 4勝1敗(勝点11)
3位 日本 3勝2敗(勝点8)
4位 カナダ 2勝3敗(勝点7)
5位 イラン 2勝3敗(勝点6)
6位 ベネズエラ 0勝5敗(勝点0)
■次戦
8月3日(火) 13時00分~
対戦相手:ブラジル(FIVBランキング1位/2日時点)
ライブ配信はこちら
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