月刊バレーボール8月号(7月15日発売)では、7月27日からいしかわ総合スポーツセンター(石川)ほかにて行われる令和3年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)を大特集。男女出場全101チームの注目選手を紹介しています。京都代表はライバルの東山を破り、2年ぶりのインターハイの切符をつかんだ洛南(京都)。その立役者となった神々龍之介、申 哲淵、岸岡脩人の本誌に掲載できなかった対談の内容をお届け!
(左から)神々、申、岸岡【写真:月刊バレーボール】
――府予選決勝ではライバルの東山との対戦となりました。どのようなイメージで臨まれましたか?
神々:ミドルブロッカーの2人(麻野堅人、横江啓吾)の背が高いことは知っていましたが、東山は去年の主力選手が抜けていました。日頃からブロックを利用したスパイクを練習してきたので、その2人にブロックされず、自分たちのやるべきことができれば勝てると思いました。
申:洛南は去年の主力(酒井優英、板垣慧)だったミドルブロッカーが中心のチームです。でも、東山がコミットブロックで徹底的に2人をマークしてきたので、自分たちへのトスはいつもよりすごく多かったです。
岸岡:(フルセットとなり)予想通りの試合展開でしたね。
申:準決勝までは思いどおりでしたが、決勝は第2セットくらいからみんな疲れていると感じました。東山もしんどいじゃないですか。なので、自分たちがどう勝ちきるかを考えていました。最後の最後で自分たちが粘り勝てたと思います。
神々:Aチームがブレイクしないと点が入らない練習があって、ブレイクを取る重みを知っていました。なので、第3セットの19-20から4連続得点が決まって「いける」と思いました。
――岸岡選手は1年生でいきなり大舞台を経験しました
岸岡:地元は滋賀ですが、東京の中学(駿台学園中)から入学することもあり、ほかの1年生よりモチベーションを高くして、いちばん早くコートに入ることを意識していました。試合に出たからには、1年生らしく声を出して、コートを走り回ろうと思いました。去年の春高予選では、2年前の春高優勝メンバーが多かったので、東山が勝つだろうと思いましたが、洛南もフルセットまで持ち込んでいました。負けてしまったものの、その粘りを見てもっと「このチームにいきたい」と思いました。
――学年はバラバラですが、すごく仲がよさそうですね
申:僕が山王バレーボールクラブ(京都)にいたときに、(岸岡)脩人のチーム(比叡平/滋賀)とよく練習試合をしていて仲がよかったです。
岸岡:自分が小学5年生で、(申)哲淵さんが6年生のときからの付き合いですね。
申:ただ、生意気ですね(笑) でも、気が許せるというか、一緒にいて楽な存在です。
神々:哲淵も生意気です。練習や授業終わりによく売店にいくんですけど、哲淵は僕と会ったら、「龍さん、おごってや」って(笑)
申:機嫌がいいときたまにはおごってくれます(笑)
神々:脩人は生意気…なんかな? ホテルの部屋とか、2人の空間だといい子です。
申:うわ、いい子ぶってるやん!(笑)
岸岡:入学してすぐだったので、媚びを売るじゃないですけど、いい子風に見せておかないと、後からいかれるので(笑)龍さんは大会前はあまり調子がよくなかったですが、そこから練習量が増えて、カッコいいなと思いました。いざ試合になるといっぱい決めてくれて、ほんとうに尊敬できる先輩です。プレーではブロックアウトがうまいです。東山戦では狙って決めていたので、見習おうと思いました。
神々龍之介
みわ・りゅうのすけ/3年/アウトサイドヒッター/身長188㎝/最高到達点320㎝/京都御池中(京都)
今季、ミドルブロッカーからコンバート。ブロックアウトを武器に、府予選決勝では得点を量産
申 哲淵
しん・ちょりょん/2年/アウトサイドヒッター/身長184㎝/最高到達点325㎝/凌風中(京都)
東山戦ではチーム最多得点。神々と共にスパイクでチームを引っ張る
岸岡脩人
きしおか・しゅうと/1年/アウトサイドヒッター/身長178㎝/最高到達点320㎝/駿台学園中(東京)
躍動感のあるスパイクが光る1年生サウスポー。プレーの幅を広げるべく、中学は駿台学園中へ
取材/田中風太
- 月バレ.com用
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