金谷将輝×板垣 慧×酒井優英(洛南) 2年ぶりの全国へ 経験豊富なチームの要
- 高校生
- 2021.08.02
月刊バレーボール8月号(7月15日発売)では、7月27日からいしかわ総合スポーツセンター(石川)ほかにて行われる令和3年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)を大特集。男女出場全101チームの注目選手を紹介しています。京都男子代表はライバルの東山を破り、2年ぶりのインターハイの切符をつかんだ洛南(京都)。昨年度から主力としてプレーするセッターの金谷将輝、ミドルブロッカーの板垣慧、酒井優英の本誌に掲載できなかった対談の内容をお届け!
(左から)板垣、金谷、酒井【写真:月刊バレーボール】
――この2年間は東山に敗れ、全国大会に出場できませんでした。どんな思いで練習を積んできたのでしょうか
酒井:東山が(19年度の)春高で優勝して注目され、昨年度もそのメンバーがほとんど残っていてまた注目されて。すごく悔しさがありました。でも、東山を倒してこそ全国大会に出るうれしさ、達成感があると思っていました。そういう部分も含め、今回全国大会出場を決められたのはすごくうれしかったです。
金谷:(大塚)達宣さん(早稲田大3年)の代は「洛南、洛南」と言われて、東山も同じように苦しい状況やったと思います。でも、髙橋選手(藍/日本体大2年)のようなすごいエースがいるとチームがガラッと変わって。自分たちも同じようにエースで決めて、エースで勝つバレーで日本一になれるように頑張ろうと思いました。
板垣:東山に勝たないと全国大会に出られません。伝統もあるからこそ、絶対に勝たないといけないという使命感はすごく強く持っていました。
――昨年度からレギュラーとして試合に出場する3人。金谷選手から見て、両ミドルブロッカーが成長したと感じる点はありますか?
金谷:基礎的なプレーが成長したと思います。攻められていなかったサーブでしっかり攻められて、レシーブも返せるようになっています。 また、サイドへの反応が課題でしたが、去年よりだいぶよくなりました。頑張ってついていっているのがわかるので、気持ちの面でも成長したと思います。
酒井:去年の東山はトスが速く、ブロックで付いていくのがしんどいときもありました。ただ、大会の前の週あたりに先生が教えてくださりました。止めにいく意識でブロックの速さは上げられると感じるので、その意識は大事だなと思いました。
板垣:(酒井)優英みたいに素早く動くことは得意ではなく、そのことを試合数日前にずっと言われていました。そこは自分の欠点で、チームに迷惑をかけていると思っていたので、トスがどこに上がるのかを考えたり、しっかりとした状況判断を心がけました。
――ミドルブロッカーのお二人は全国大会でも通用しそうですか?
金谷:十分通用すると思います! 特に優英は中学ジャパン(全中選抜)に選ばれて経験豊富。高校では全国を経験していませんが、速さはトップクラスだと思うので、自分が生かせるように頑張ります。
――金谷選手の成長はどう映っていますか?
酒井:去年は3年生にバレーを知っている人が多くて、たくさん助けてもらいました。でも今年は、去年の試合を経験している分、(金谷)将輝がゲームキャプテンとしていろんな指示を出しています。
板垣:去年は僕たちミドルブロッカーが2年生で、ブロックに対してクロスに打たれることが多かったです。ただ、僕たちが去年から出ていることもあって、今年は練習試合でもクロスに打ってこず、ストレートに打たれる場面がよくあります。そんな中で、去年から将輝のブロック力が上がって、得点を決める場面が増えたのは、信頼できる部分ですね。
金谷:ありがとうございます!
2人:(笑)
金谷将輝
かなたに・しょうき/3年/セッター/身長182㎝/最高到達点315㎝/凌風中(京都)
ミドルブロッカーを生かしたトスワークを武器に昨年度は春高府予選決勝を経験。ブロックでもチームに貢献
板垣 慧
いたがき・けい/3年/ミドルブロッカー/身長188㎝/最高到達点330㎝/サレジオ学院中(神奈川)
高さのあるブロックでチームを支える。決勝でも要所で持ち味を発揮
酒井優英
さかい・ゆあん/3年/ミドルブロッカー/身長186㎝/最高到達点325㎝/常翔啓光学園中(大阪)
常翔啓光学園中3年生時には全中選抜に選出。速さのあるクイックは攻撃のアクセントに
取材/田中風太
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