東京2020オリンピックのバレーボール競技は8月7日(日)に男子の決勝戦が行われ、フランスがROC(ロシアオリンピック委員会)を3-2(25-23,25-17,21-25,21-25,15-12)で下し、金メダルを獲得。男子バレーボール代表にとっては、初のメダルとなった。
<強烈な個性が結集し、頂点に輝いたフランス>
試合は序盤からサイドアウトの応酬が続く中、ROCがOPマキシム・ミハイロフのブロックポイントでブレイクを奪い、差を広げる。それでもフランスは18-22からエースOHイアルバン・ヌガペトのアタックやSアントワーヌ・ブリザールの連続サービスエースなど5連続得点で逆転に成功し、第1セットを先取する。
続く第2セット、フランスのROCの攻撃を質の高いフロアディフェンスではね返し、攻めてはヌガペトが高い決定力で得点を重ねる。一方のROCはサイドアウトこそ取れど、サーブやスパイクでミスが目立ち、ブレイクを奪えない。13-19からリリーフサーバーで投入されたOPビクトル・ポレタエフのサーブで相手の攻撃を絞り、ミスを誘発するなど16-19まで追い上げたが、最後はフランスが5連続得点で2セット目を奪う。
<両チーム通じて最多26得点をあげたヌガペト(写真左)>
2セットダウンとなったROCだが、第2セット途中からコートに入ったSパベル・パンコフが中心となり、仕切り直しを図る。OHエゴール・クリュカやミハイロフがエリアを問わずに力強いアタックを繰り出し、先行する展開に。19-19からはフランスのヌガペトがミスを重ねたほか、OHヤロスラフ・ポドレスニフのサービスエースが決まり、一挙5連続得点。そのまま、このセットを取りきり、ROCが反撃を開始する。
続く第4セット、ROCは出だしでミスが続き、3-6からミハイロフがフランスのOHトレボール・クレブノに1枚でブロックシャットを喫し、4点差をつけられる。それでも7-8から、お返しとばかりに、今度はクレブノのアタックをパンコフとMBイバン・ヤコブレフが2枚ブロックできっちりとシャットし、同点に。その後は一進一退の攻防が続き、ROCが終盤から23-21から抜け出し、セットカウントをタイに戻した。
<ロシアの絶対的エース、ミハイロフが奮闘見せる>
金メダルを懸けた最終第5セット。フランスは開始直後からクレブノのアタックミスが続いて3連続失点を許すも、ROCのミスもあり、3-6から4連続得点で逆転。そこからは点の取り合いとなるが、終盤で抜け出したのはフランスだった。
11-11からOPジャン・パトリのアタックでサイドアウトを奪うと、続けざまにパトリがサービスエースを決める。たまらずROCはタイムアウトを取り、直後にクリュカが得点したものの、フランスは13-12からブリザールがツーアタックを決め、チャンピオンシップポイントに到達。最後はROCがミハイロフのスパイクアウトで失点し、フランスが勝利した。
<歓喜するフランス>
【東京2020オリンピック最終結果】
優勝:フランス/準優勝:ROC/第3位:アルゼンチン
【ドリームチーム】
MVP:イアルバン・ヌガペト(フランス)
ベストアウトサイドヒッター:イアルバン・ヌガペト(フランス)、エゴール・クリュカ(ROC)
ベストセッター:ルチアノ・デセッコ(アルゼンチン)
ベストミドルブロッカー:バルテレミ・シネニエズ(フランス)、イバン・ヤコブレフ(ROC)
ベストリベロ:ジェニア・グルベニコフ(フランス)
ベストオポジット:マキシム・ミハイロフ(ROC)
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東京2020オリンピック速報掲載
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