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春高2025

西田有志インタビュー Vol.3 イタリアでの挑戦 [最終回]

  • 海外
  • 2021.09.22

 2018年に初選出されてから、またたくまに日本代表のポイントゲッターへと成長した西田有志。身長186㎝は決して大柄ではないが、サウスポーから繰り出される力強い打球は、世界を打ち破る。

その西田に今回、インタビューを実施した。最終回は、自身初となる海外挑戦を控えた胸の内にせまった。

(第1回:オリンピックを振り返る)

(第2回:ケガからの復帰)

 

-2021/22シーズンをイタリア・セリエAでプレーすることを発表されました。あらためて、その理由を聞かせてください

 

西田 理由は単純です。一度、海外のリーグでプレーしてみたかった、というもの。その舞台でプレーしてみて、いいと感じれば、そこで長く続けるかもしれませんし、その点は未知の部分。とりあえず海外で戦ってみたい、という思いでした。

 

-これまでイタリア・セリエAをご覧になられたりは

 

西田 YouTubeのハイライト映像なども含めて、ほぼ全部の試合を見ていました。「どんな世界なんだろう」と興味を持ちながら。世界各国から集まったいろんな選手のプレーが見られるわけですし、自分がプレーすることだけが成長を生むとは思わないので、今度はその舞台で多くのことを吸収して日本に帰ってこられたらと思います。

 

-所属チームは南イタリアに本拠を構える、ビーボ・ヴァレンティアになります

 

西田 入団選手を紹介するSNSの投稿などを見ていても、すごくおもしろい発想を持ったチームだと感じています。今季、一緒に入団する男子ブラジル代表のフラビオ(・グアルベルト)選手は今年のネーションズリーグで知り合った仲で、気さくな人柄なんです。オリンピックの選手村でも、ブラジル戦後にはフラビオ選手と、同じくビーボ・ヴァレンティアでチームメイトになるマウリシオ(・シウバ)選手と一緒に写真を撮りました。

 

-コミュニケーションは英語で?

 

西田 イタリア語も勉強していますが、英語です。彼らはすごいですよ、ポルトガル語(ブラジルの公用語)に英語も話せるので。昨シーズン、ジェイテクトで一緒にプレーしたフェリペ(・フォンテレス/元ブラジル代表)と似たような感じだな、と思いながら会話しています。バレーボールに関しては楽しみしかないのですが、不安を挙げるとすればコミュニケーションですね。

 

-ジェイテクトでのチームメイトといえば、マテイ・カジースキ選手も強豪トレンティーノに在籍。対戦機会もあります

 

西田 あの年齢(36歳)でトップチームに必要とされるのがすごいと感じます。対戦相手としては初めてになります。おそらく日本でのマテイと、海外リーグでプレーしているマテイでは絶対に違うと思うので、もしマッチアップしたらしっかりと戦いたいです。敵どうし、もちろん勝ちにいきますが、試合が終わればじっくり話したいですね。

 

 

-西田選手のサーブと、カジースキ選手のサーブレシーブ。その対決は見ものです

 

西田 マテイは僕のサーブを返球するのが得意なんです。練習でも、けっこう上げられた記憶があるので、やりがいを感じます。

 

-ビーボ・ヴァレンティアはカラーリングも黄色と赤色、と西田選手のユニフォーム姿もこれまでとは違う印象になるかもしれません

 

西田 確かに僕自身も、その印象はありません。黄色と赤色の明るい感じは、僕のイメージカラーになっちゃいそうですね(笑) 

 

-最後に、イタリアでのシーズンに向けて意気込みをお願いします

 

西田 新天地になるので誰しもが緊張すると思いますが、しっかり練習して、コミュニケーションをとっていけば大丈夫だと思っています。あとは、誰かと話していないと気持ちが沈んでしまうので、ぜひイタリアまで僕の姿を見に来ていただけたらうれしいです。

 自分のやれる最大限のことを日々出していくことはこれまでも続けてきましたし、これからのイタリアでも変わりません。気負うことなく、パフォーマンスをしっかりと維持することに集中していきたいです。

 それにイタリアでは、絶対的な高さがあるチームや技術にたけたチームなどさまざまなタイプのチームと対戦する機会もあり、おそらく頭をとても使うと思います。そうした海外でしかできない経験の中で、自分がどう成長したいかを定めてトライしていきたいです。

 

©️FIVB

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