荒木絵里香が現役引退を発表
- 女子日本代表
- 2021.09.22
女子日本代表の主将を務めた荒木絵里香の現役引退が9月22日(水)に発表された。なお現役引退後は、所属するトヨタ車体クインシーズに係るさまざまな業務に取り組んでいく。
荒木は岡山県倉敷市出身。成徳学園高(現・下北沢成徳高)を卒業した後、2004年に東レアローズに入団し2007/08シーズンまでプレーした。2007/08シーズンには、チームをV・プレミアリーグ初優勝に導き、自身も最高殊勲選手賞、スパイク賞、ブロック賞、ベスト6賞の4タイトルに輝く活躍をみせた。2008年からはイタリア・セリエAのベルガモで1シーズンプレーし、翌2009年に東レへ復帰。その後2014/15シーズンから2015/16シーズンまで埼玉上尾メディックスでプレーし、2016/17シーズンにトヨタ車体へ加入した。
2020-21シーズでは全23試合に出場した【写真:月刊バレーボール】
日本代表には2003年に初選出され、2008年の北京オリンピック、2012年のロンドンオリンピック、2016年のリオデジャネイロオリンピック、先日行われた東京2020オリンピックに出場。主将として出場したロンドンオリンピックでは、女子日本代表28年ぶりとなる銅メダル獲得に貢献した。北京オリンピックでは、ベストブロッカー賞を受賞している。
東京2020オリンピックでは主将としてチームを支えた【写真:FIVB】
【現役引退選手】
荒木絵里香(あらき・えりか)
ミドルブロッカー/身長186センチ/1984年8月3日生まれ/岡山県倉敷市出身/成徳学園高(現・下北沢成徳高)→東レ→ベルガモ(イタリア)→東レ→埼玉上尾→トヨタ車体
■荒木絵里香コメント
この度、現役を引退することを決めました。
11歳から競技を始めて26年間、バレーボールが上手くなりたい一心でここまで続けてきました。これまで心が震えるような瞬間を何度も経験し、バレーボール選手を味わい尽くすことができたと感じています。
たくさんの仲間とともに目標に向かって走り続け、喜びや悔しさを共有した時間は素晴らしく、かけがえのない時間で、私にとって大きな財産です。
長きに渡り日本代表として世界を相手に戦ってきたこと、結婚や出産後も継続できた経験を、今後はバレーボール、スポーツ界に限らず、女性の社会参画においても伝えていけたらと考えています。そしてこれまでの経験を糧に、これからも謙虚に貪欲にチャレンジし続けていきます。
どんなときも応援し続けてくれたファンの皆さん、今まで支えてくださった会社関係の方々と従業員の皆さん、ともに戦ったチームメイト、スタッフ、関わってくれた全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、どんな時も一番近くでサポートしてくれた家族、特に娘には寂しい思いをさせてしまうこともありましたが、健やかに成長してくれていることに心から感謝したいです。
本当にありがとうございました。