荒木絵里香が引退「バレーを味わい尽くせました」
- SV女子
- 2021.10.05
V1女子、トヨタ車体クインシーズの荒木絵里香が10月5日(火)引退報告会を行った。
引退に際して選手時代はできなかった、「(プレー中は)邪魔な髪型にした」というミディアムボブで登場した荒木絵里香。始めに引退に至った理由を聞かれ「一つ目は大きな目標としていた東京2020オリンピックを終えたこと。二つ目は娘と過ごす時間を大切にしたかったこと。三つ目はここまでバレーボール がうまくなりたい一心で取り組み続けてきましたが、その限界を感じて認めたことがいちばん大きなことなのかなと思います。バレーボールを味わい尽くせたという気持ちになれたので、終える決断をしました」と話した。
もっとも印象に残っている試合としてロンドンオリンピック準々決勝の中国戦をあげた。「たくさんの試合を戦ってきましたが、フルセットですべてのセットが2点差という試合を経験したことはありません。それを最高の舞台で最高の仲間とできたということは、素晴らしい経験だったと思います」とその理由を語った。
今後については「チームコーディネーターという役割をいただいたので、まずはトヨタ車体クインシーズの魅力をしっかり上げること。さらにそれを周りにお伝えしたり、これまでのリーグでの経験を選手に伝えていったり、アドバイスができたらと思います」と話しており、これまでと違った形でチームを支えていく。
東レ、ベルガモ(イタリア)、上尾(現・埼玉上尾)、トヨタ車体などの国内外の各チームで活躍し、北京、ロンドン、リオデジャネイロ、東京とオリンピック4大会に出場した銅メダリスト、名ミドルブロッカーが惜しまれながら現役生活を終えた。