[ロシア21/22]第4節 ニジネヴァルトフスクが今季初勝利 窮地から大逆転
- 海外
- 2021.10.26
世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22シーズンの第4節でニジネヴァルトフスクが待望の1勝目をあげました
(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■選手交代策が的中! 2セットダウンからの逆転でニジネヴァルトフスク初白星
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第4節》ニジネヴァルトフスク 3–2 ケメロヴォ
(23-25,22-25,25-21,26-24,15-10)
(現地10/23)
開幕から2試合を戦い未勝利のニジネヴァルトフスクは、アウェーでのケメロヴォ戦。第1セットは終盤まで競り合うも獲得ならず。第2セットも後半で引き離されて奪われてしまう。ここでニジネヴァルトフスクは第3セット開始時から選手2名を交代させたほか、Sユーリ・ティト(ウクライナ)とOPマキシム・サポズコフ(ロシア)のポジションを入れ替えるなど、大胆な手を打って反撃に出る。
<ノヴォシビルスクのOPサポズコフ(写真コート奥)がケメロヴォのブロックを打ち破る>
第3セットだけでケメロヴォに計4本のブロックシャットを浴びるも、序盤のリードを保ち、このセットを獲得。続く第4セットは、お返しとばかりに計5本のブロックポイントをあげて、相手の攻撃をはね返す。第4セット終盤の競り合いを制したニジネヴァルトフスクは勢いそのままに、最終第5セットでOPナザル・リツビネンコ(ロシア)とMBユーリ・チェプコフ(ロシア)を中心に得点を重ね、逆転勝利を収めた。
<ニジネヴァルトフスクのキャプテンLバレンティン・クロトコフ(ロシア/写真中央)がチームをまとめる>
ニジネヴァルトフスクはOHマキシム・シュピレフ(ロシア)とOPサポズコフが19得点で並んだほか、MBチェプコフが両チーム通じて最多5本のブロックポイントをマーク。総力戦で今季初勝利を手にした。
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◆《第2節》ウレンゴイ 1–3 クラスノヤルスク
(33-31,21-25,21-25,21-25)
(現地10/20)
未消化だった第2節のカードが行われ、アウェーのクラスノヤルスクはOPビタリー・フェッチョフ(ロシア)がチーム最多22得点で牽引し、逆転勝利。敗れたウレンゴイは第1セットを競り合いの末に先取するも、ひっくり返されるという前節と同じパターンだった。
++++
◆《第4節》モスクワ 3–0 スルグト
(25-13,25-20,25-16)
(現地10/23)
「前節でノヴォシビルスクに敗れ、ファンの目の前で立ち直る私たちの姿を見せたかった」とモスクワのコンスタンティン・ブライヤンスキ監督。ホームで行われた仕切り直しの一戦は、計11本のサービスエースを浴びせてスルグトを一蹴した。
<モスクワのOHヤロスラフ・ポドレスニフ(写真左端)は3本のサービスエースを含むチーム最多14得点>
++++
◆《第4節》サンクトペテルブルク 3–0 レニングラード
(25-16,25-17,25-20)
(現地10/23)
ホームのサンクトペテルブルクはOHエゴール・クリュカ(ロシア)が4本のサービスエースを含む、チーム最多18得点をマーク。レニングラードは第3セット開始時に先取3名を入れ替えるも、反撃及ばず。
<サンクトペテルブルクのLジェニア・グルベニコフ(フランス)はサーブレシーブ成功率85%(13本中)>
++++
◆《第4節》ノヴォシビルスク 3–0 クラスノヤルスク
(25-18,25-21,25-17)
(現地10/23)
クラスノヤルスクはOPキリル・クレツ(ロシア)がケガから復帰し、待望の今季初出場。さっそくチーム最多13得点をあげたが、この日は相手が悪かった。開幕3連勝中、OPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)が最多18得点をあげたノヴォシビルスクの前に屈した。
<ノヴォシビルスクはOHジョン-ゴードン・ペリン(カナダ/写真右から2番目)が攻守でチームを支える>
++++
◆《第4節》カザン 3–0 ニジニ・ノヴゴロド
(25-22,25-15,25-15)
(現地10/23)
ノヴォシビルスクと同様に、ここまで失セット0のカザンはこの日も相手を圧倒。MBアルチョム・ボルビッチ(ロシア)が最多4本のブロックポイント、OHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)が最多3本のサービスエースをマークするなど、個々が持ち味を発揮し、ストレート勝ちを収めた。
++++
◆《第4節》ウレンゴイ 3–2 ウファ
(24-26,28-26,25-16,22-25,15-8)
(現地10/23)
ホームのウレンゴイはOPウラディスラフ・バドケビッチ(ベラルーシ)がチーム最多23得点、守ってはMBビタリー・ジカレフ(ロシア)が4本、Sチモフェイ・ズコウスキ(クロアチア)が3本のブロックポイントをあげるなど、フルセットの激闘を制して待望の今季初勝利を収めた。一方のウファはキャプテンのOHエゴール・フェオキストフ(ロシア)が負傷退場するアクシデントに見舞われた。
<今季初勝利をあげたウレンゴイ>
++++
◆《第4節》ベルゴロド 3-1 オレンブルク
(22-25,25-10,25-14,25-14)
(現地10/23)
早くも今季のリーグ得点王と目される、ベルゴロドのOPモハメド・アルハクダディ(モロッコ)は5本のサービスエースを含む24得点の大暴れでチームを逆転勝利に導いた。対するオレンブルクは4試合を終えて、いまだ勝ち星なし。次節はカザン戦、アップセット起こせるか。
<アルハクダディ(写真中央)の猛打が止まらない>
《ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン》
==順位表/第4節終了時点==
1 カザン 4勝0敗(勝ち点12)-
2 ノヴォシビルスク 4勝0敗(勝ち点12)-
3 サンクトペテルブルク 3勝1敗(勝ち点8)▲
4 モスクワ 3勝1敗(勝ち点8)▲
5 ベルゴロド 2勝2敗(勝ち点8)▲
6 ケメロヴォ 2勝2(勝ち点8)▼
7 ニジニ・ノヴゴロド 2勝2敗(勝ち点6)▼
8 クラスノヤルスク 2勝2敗(勝ち点5)▲
9 レニングラード 2勝2敗(勝ち点5)▼
10 ウファ 1勝3敗(勝ち点4)▼
11 ニジネヴァルトフスク 1勝2敗(勝ち点3)-
12 ウレンゴイ 1勝2敗(勝ち点2)-
13 オレンブルク 0勝4敗(勝ち点0)-
14 スルグト 0勝4敗(勝ち点0) –
※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕