gv-logo

春高2025

[イタリア21/22]スーペルコッパはトレンティーノが8季ぶりV カジースキがMVP

  • 海外
  • 2021.10.26

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。今季最初のタイトルとなるスーペルコッパ(スーパーカップ)が昨季の上位4チームで争われました

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■カジースキが最多21得点! トレンティーノが今季初タイトル獲得

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《スーペルコッパ決勝》トレンティーノ 31 モンツァ

(25-11,25-21,31-33,25-14)

(現地10/24)

 

 2021/22シーズン最初のタイトルマッチであるスーペルコッパ2021は現地10/23~24にチヴィタノーヴァ・マルケのユーロスオーレフォーラムで行われ、決勝は昨季3位のトレンティーノと同4位のモンツァによって争われた。

 

 先に試合の流れをつかんだのはトレンティーノ。第1セット序盤でOHマテイ・カジースキ(ブリガリア)とOPダニエレ・ラビア(イタリア)のアタックなど5連続得点で8-2と優位に立つ。14-7からはモンツァにミスが重なるなど、再び5連続得点をあげると、終盤にはカジースキのサービスエースなど4連続得点もあり、大差でセットを先取する。

<トレンティーノは期待の新鋭ミケレット(写真コート奥)も得点を重ねた

 

 カジースキやラビア、それにOHアレッサンドロ・ミケレット(イタリア)は攻撃面だけでなく、後衛時のレシーブでも抜群の反応を見せ、モンツァに決定機を与えない。続く第2セットは8-7からカジースキのアタック、ミケレットのサービスエースなど3連続得点。ここですかさずタイムアウトをとったモンツァはその直後に、OPジェルジ・グロゼル(ドイツ)の猛打が炸裂。豪快なアタックとサービスエースで一気に4連続得点をあげて同点とする。だが、12-12からトレンティーノがカジースキとラビアのアタックで4連続得点と突き放すと、このリードを保ったまま第2セットを獲得した。

 

 準決勝で昨季リーグ王者のルーベを圧倒したモンツァは意地を見せたいところ。第3セットでは3-3からOHドノバン・ジャボロノク(チェコ)が2本連続でサービスエースを決める。途中、ジャボロノクは得点後の円陣でMBアレックス・グロズダノフ(ブルガリア)と頭をぶつけるハプニングもあったが、以降もグロゼルとともに得点を重ねていく。中盤にはグロゼルが連続サービスエースを突き刺すと、相手のチャンピオンシップポイントから驚異の粘りを見せてセットを奪い返した。

<準決勝のようにはいかずとも、モンツァは昨季4強の力を見せる

 

 だが、モンツァの反撃はここまで。第4セットは開始早々からトレンティーノがカジースキのブロックポイントなど3連続得点をあげると、3-3からはラビアのアタックとSリッカルド・スベルトーリ(イタリア)のサービスエースなど6連続得点。試合はここで決まった。その後は多彩な攻撃を仕掛けるモンツァに対し、トレンティーノはカジースキやリシナツが的確なブロックではね返す。このセットだけで計7本のブロックポイントをマークし、反撃の芽を摘み取る。21-14から最後は4連続得点とし、2013/14シーズン以来となるスーペルコッパ制覇を果たした。

 

 MVPは3本のブロックポイントを含むチーム最多21得点のカジースキが堂々の選出。2000年代後半にトレンティーノの黄金期を築き上げ、今季カムバックを果たしたわけだが、「私が復帰したからではなく、チーム全体がよく戦ったからこそです。第3セットを落としても、チームスピリットで小さなミスを補いました」とカジースキは勝因を語った。

<再び覇権争いの主役へ。まずは一つ目のタイトルを手にした

 

*****

 

◆《スーペルコッパ準決勝》モンツァ 31 ルーベ

(25-22,25-16,21-25,25-20)

(現地10/23)

 昨季王者のルーベはホームでスーペルコッパに臨んだが、キャプテンのOHオスマニー・ユアントレーナ(イタリア)がサーブレシーブで精彩を欠く。それでもSルチアノ・デセッコ(アルゼンチン)が積極的にクイックを絡めたトスワークを展開するも、試合が進むごとに勢いを増すモンツァの前に沈黙。モンツァはOPグロゼルが3本のサービスエース、3本のブロックポイントを含む21得点をあげる活躍を見せて、決勝に駒を進めた。

<モンツァのグロゼル(写真中央)がルーベの前に立ちはだかった

 

++++

◆《スーペルコッパ準決勝》トレンティーノ 30 ペルージャ

(25-21,25-21,25-23)

(現地10/23)

 トレンティーノの生え抜きだったSシモーネ・ジャネッリ(イタリア)はペルージャに移籍後、初の古巣との対戦。攻撃枚数こそ互角だが、トレンティーノのブロックの前に苦しんだ。ペルージャはOHウィルフレド・レオン(ポーランド)がチーム最多16得点も、OHマシュー・アンダーソン(アメリカ)が10得点、OPカミル・リチリキ(ルクセンブルク)が最初の2セットで5得点では厳しかった。チーム計10本のブロックポイントをあげたトレンティーノが、“ブロックデビルズ”ペルージャのお株を奪う戦いぶりで勝利した。

<ペルージャに今季新加入したアンダーソン(写真コート奥)も奮闘を見せたが…

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

  • スポルティング×日体大スペシャルインタビュー
  • 全中2024
  • 北部九州インターハイ2024
  • 男子日本代表応援サイト2024
  • 女子日本代表応援サイト2024
  • NBPオンラインショップ

pagetopbtn