世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22シーズンの第5節を終えて、カザンとノヴォシビルスクの両雄は、いまだセットを落としていません…!!
(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■いまだ失セット0! 快勝のカザンは次節からの“強豪4連戦”へ弾みつける
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第5節》カザン 3–0 オレンブルク
(25-15,25-11,25-18)
(現地10/31)
クラブ創設から21年目のシーズンを戦うカザン。次なる時代を創造することを意図してか、今季からはロゴマークを刷新。昨今ではサッカーのユベントス(イタリア)やラグビーのクルセイダーズ(ニュージーランド)といった名門クラブで見られるような“シンプルかつモダン”なデザインとなった。
その新ロゴマークをつけたカザンは開幕から失セット0の快進撃を続け、今節もオレンブルクを相手にストレート勝ち。OHドミトリー・ボルコフ(ロシア)が3本のブロックポイントを含む14得点、OPマキシム・ミハイロフ(ロシア)が4本のサービスエースを含む13得点と続いた。
カザンは次節からモスクワ、サンクトペテルブルク、ノヴォシビルスク、ケメロヴォと昨季の上位四強との連戦に臨むことになる。アレクセイ・ベルボフ監督は「今季のカレンダーはとてもシンプルで、それがいいとは思わない。11月は私たちにとって、非常に厳しい相手が続くからね。けれども、楽しみでもある。モスクワとの試合は戦っていて、とてもおもしろいからね」と意気込んだ
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◆《第5節》レニングラード 3–0 ウファ
(25-21,26-24,25-20)
(現地10/29)
開幕から白星と黒星を交互に手にするジグザグ行進が続くレニングラードは法則どおりに? 今節はストレート勝ち。OHデニス・ビリュコフ(ロシア)が最多15得点をあげた。また、この試合を前にOHマキシム・プディン(ロシア)に子どもが誕生したとのことで、「いい知らせが届いて、チームも盛り上がりました。勝利という祝福をあげる必要がありました」とレニングラードのアレクサンデル・キリミキン監督は喜んだ。
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◆《第5節》クラスノヤルスク 1-3 ニジニ・ノヴゴロド
(27-29,19-25,25-22,19-25)
(現地10/30)
ニジニ・ノヴゴロドはエースOPレオ・アンドリッチ(クロアチア)が両チーム通じて最多28得点で勝利に導く。一方、クラスノヤルスクはチーム合計のサービスエースが6本、ブロックポイントも計12本といずれも相手の2倍近くの数字だったが、「相手の攻撃に、やや対応できなかった」とMBマキシム・クリコフ(ロシア)は悔しがった。
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◆《第5節》スルグト 3–1 ウレンゴイ
(27-25,28-30,25-19,27-25)
(現地10/28)
ホームのスルグトはOPニキータ・アレクセエフ(ロシア)がチーム最多30得点、OHイリヤ・コバレフ(ロシア)が24得点と続いたほか、守ってはMBエゴール・ヤクチン(ロシア)が最多5本のブロックポイントをマーク。待望の今季初勝利を手にした。
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◆《第5節》モスクワ 3–1 ケメロヴォ
(25-21,25-21,21-25,25-15)
(現地10/30)
2セットを連取して王手をかけたモスクワは第3セットを落とすと、第4セット開始時からMBバディム・リコシェルストフ(ロシア)を交代。投入されたMBマキシム・ベロゴルチェフ(ロシア)がこのセットだけで4本のブロックポイントをマークし、勝利に導いた。モスクワはMBイリヤ・ウラソフ(ロシア)、OPツベタン・ソコロフ(ブルガリア)も4本と並ぶなど、この試合で計17本のブロックポイントをあげてケメロヴォをはね返した。
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◆《第5節》ノヴォシビルスク 3–0 サンクトペテルブルク
(25-17,32-30,25-14)
(現地10/31)
カザンと同様に開幕から失セット0での連勝を続けるノヴォシビルスク。「勝たないと、いたずらしちゃうぞ?」と言われたかはさておき、ハロウィンの衣装をまとったファンたちの前で、連勝を5に伸ばした。OHセルゲイ・サビン(ロシア)が最多5本、MBイリヤス・クルカエフ(ロシア)が4本と続くなど、ノヴォシビルスクは計16本のブロックポイント。サンクトペテルブルクのお株を奪う内容だった。
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◆《第5節》ニジネヴァルトフスク 0–3 ベルゴロド
(23-25,14-25,30-32)
(現地11/2)
ハロウィンにちなんで、“昨季の成績(最下位)がホラーだ”という画像をSNSで展開したベルゴロド。今節ではOPモハメド・アルハクダディ(モロッコ)がチーム最多23得点、OHネマニャ・ペトリッチ(セルビア)とOHパベル・テチューヒン(ロシア)が11得点と並ぶなど役者が勢ぞろい。快勝を収め、勝ち越しに成功した。
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《ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン》
==順位表/第5節終了時点==
1 カザン 5勝0敗(勝ち点15)-
2 ノヴォシビルスク 5勝0敗(勝ち点15)-
3 モスクワ 4勝1敗(勝ち点11)▲
4 ベルゴロド 3勝2敗(勝ち点11)▲
5 ニジニ・ノヴゴロド 3勝2敗(勝ち点9)▲
6 サンクトペテルブルク 2勝2(勝ち点8)▼
7 レニングラード 3勝2敗(勝ち点8)▲
8 ケメロヴォ 2勝3敗(勝ち点8)▼
9 クラスノヤルスク 2勝3敗(勝ち点5)▼
10 ウファ 1勝4敗(勝ち点4)-
11 ニジネヴァルトフスク 1勝3敗(勝ち点3)-
12 スルグト 1勝4敗(勝ち点3)▲
13 ウレンゴイ 1勝3敗(勝ち点2)▼
14 オレンブルク 0勝5敗(勝ち点0) –
※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕