[イタリア21/22]第3節 ヌガペト19得点! モデナが今季初勝利飾る
- 海外
- 2021.11.03
世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。第3節は名門復活を期するモデナと、西田有志(日本)のビーボ・ヴァレンティアの一戦から
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■これぞ金メダリスト! ヌガペトが全開プレーでモデナに初勝利もたらす
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第3節》モデナ 3–0 ビーボ・ヴァレンティア
(25-20,26-24,25-22)
(現地10/30)
昨季はトップ4陥落(最終成績は第5位)と悔しいシーズンを過ごしたモデナ。名門復活をうたう今季はSブルーノ・レゼンデ(ブラジル)やOHイアルバン・ヌガペト(フランス)という2015/16シーズンの三冠メンバーが再集結した。しかし開幕戦はモンツァに完封負け。休息週を挟み、今節はホームでビーボ・ヴァレンティアを迎えた。
<昨季のリーグ最多得点OPニミル・アブデルアジズ(オランダ/写真左端)もモデナに加わった>
モデナは第1セットからブロックポイント計4本、サービスエース計3本をあげて相手を圧倒すると、第2セットは終盤の競り合いを制して獲得。第3セットも再び計4本のブロックポイントで、ビーボ・ヴァレンティアの攻撃をはね返し、ストレート勝ちを収めた。なかでもヌガペトが4本のサービスエースと3本のブロックポイントを含む、チーム最多19得点の活躍。これぞ東京2020オリンピック金メダリスト、と見るものをうならせるパフォーマンスで、堂々のMVPに輝いた。
<圧倒的な“個の力”を備えるヌガペト>
ヌガペトについて聞かれたアンドレア・ジャーニ監督は「言うまでもなく素晴らしい選手。質の高さとエネルギーをもたらしてくれますし、ゲームの中心にいます」と絶賛。今季初勝利をあげたモデナは覇権奪還への一歩を踏み出した。
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◆《第3節》トレンティーノ 3–1 ルーベ
(25-16,21-25,25-11,26-24)
(現地10/31)
前週にスーペルコッパを制したトレンティーノはホームで昨季王者ルーベを迎えての一戦。新鋭OHアレッサンドロ・ミケレット(イタリア)がチーム最多21得点をあげたほか、OHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が4本のサービスエース、MBスレチコ・リシナツ(セルビア)が5本のブロックポイントをマークし、開幕3連勝とした。
<リシナツ(写真右端)はアタック決定率70%(10本中)と攻撃でもアクセントに>
++++
◆《第3節》モンツァ 3–0 ターラント
(25-18,25-23,25-18)
(現地10/31)
スーペルコッパ準優勝と躍進するモンツァは今季スーペルリーガ昇格組のターラントを一蹴。OPジェルジ・グロゼル(ドイツ)が両チーム通じて最多22得点でMVPに選出された。対するターラントは誰も2桁得点をあげられず、苦しい戦いを強いられた。
<昨季は四強入りを果たしたモンツァ>
++++
◆《第3節》ピアチェンツァ 3–2 ミラノ
(16-25,25-21,26-24,20-25,15-6)
(現地10/30)
チーム合計のサービスエース本数はホームのピアチェンツァが5本に対し、ミラノが3本。合計ブロックポイントはともに12本と互角の内容だったが、勝負の最終第5セットでスタートダッシュに成功し、一気にリードを広げたピアチェンツァに軍配があがった。
<有観客ならではの熱気に後押しされながら戦ったピアチェンツァ>
++++
◆《第3節》ヴェローナ 1–3 チステルナ
(20-25,27-29,25-19,21-25)
(現地10/31)
ここまで未勝利どうしの対決はアウェーのチステルナがMBエリア・ボッシ(イタリア)とMBアーサー・シュワーツ(カナダ)の3本を筆頭に計13本のブロックポイントでヴェローナの攻撃をはね返し、待望の初勝利をゲット。ヴェローナはOHロク・モジッチ(スロベニア)が29得点と奮闘した。
<チステルナ(写真コート奥)は一丸となって勝利を目指した>
++++
◆《第3節》パドヴァ 3–2 ラヴェンナ
(25-14,23-25,25-18,21-25,15-8)
(現地10/31)
ホームのパドヴァは大砲OPリーヌス・べーバー(ドイツ)が3本のサービスエースを含むチーム最多23得点の活躍。守ってはMBマルコ・ビテッリ(イタリア)がブロックポイントで驚異の6本をマーク、途中出場のMBアンドレア・カネッラ(イタリア)も4本と続いた。
<パドヴァのべーバー(写真コート奥)の力強いアタック>
++++
◆《第2節》休息チーム:ペルージャ
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第2節終了時点==
1 トレンティーノ 3勝0敗(勝ち点9)-
2 ピアチェンツァ 3勝0敗(勝ち点7)▲
3 モンツァ 2勝1敗(勝ち点7)▲
4 ペルージャ 2勝0敗(勝ち点6)▼
5 パドヴァ 2勝1敗(勝ち点5)▲
6 ルーベ 1勝2敗(勝ち点4)▼
7 モデナ 1勝1敗(勝ち点3)▲
8 ミラノ 1勝1敗(勝ち点3)▲
9 ターラント 1勝2敗(勝ち点3)▼
10 ビーボ・ヴァレンティア 1勝2敗(勝ち点3)▼
11 チステルナ 1勝2敗(勝ち点3)-
12 ラヴェンナ 0勝3敗(勝ち点1)▲
13 ヴェローナ 0勝3敗(勝ち点0)▼
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕