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春高2025

[ロシア21/22]第8節 首位攻防戦はカザンが無敗のノヴォシビルスク撃破

  • 海外
  • 2021.11.23

世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22シーズンの第8節はノヴォシビルスクとカザンによる首位攻防戦から

(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■師に捧ぐ勝利。カザンがノヴォシビルスクに逆転勝利で首位に立つ

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第8節》カザン 3-1 ノヴォシビルスク

(26-28,25-16,25-19,25-18)

(現地11/20)

 ここまで無敗の首位ノヴォシビルスクをホームに迎えた2位のカザン。第1セットはジュースの末に落としたものの、以降は攻撃的なサーブでノヴォシビルスクのレシーブを崩し、優位に試合を進めていく。試合を通じては、Sマイカ・クリステンソン(アメリカ)とOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)がともに最多4本のブロックポイント。OPマキシム・ミハイロフ(ロシア)が20得点、ボルコフが19得点と続き、逆転勝利を収めた。

 

<MBアルチョム・ボルビッチ(ロシア/写真左端)とミハイロフ(同右端)。ロシアが誇る巨人だ>

 

 今季初黒星を喫したノヴォシビルスクのキャプテンOPパベル・クルグロフ(ロシア)は「相手のサーブにやられた。とはいえ、悲観することはない。次に進もう」と前を向いた。チームとしてサービスエースはOHセルゲイ・サビン(ロシア)の2本のみ。OPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)も最多12得点と奮闘したが、カザンの巨壁に屈した。

 

<クラブの殿堂入りを果たしたアレクノ氏(写真は昨季のもの)>

 

 なお、この試合の前には昨季まで計13季カザンを率い、今回クラブの殿堂入りを果たしたウラジミール・アレクノ氏の記念セレモニーが行われた。代表でアレクノ氏とともに2012年ロンドンオリンピック金メダルを手にしたカザンのミハイロフは「彼は素晴らしいコーチの一人であり、世界を見渡しても類を見ない存在。彼の受賞をうれしく思います」と祝福のコメントを寄せている。

 

*****

 

◆《第8節》クラスノヤルスク 1-3 レニングラード

(24-26,17-25,25-22,22-25)

(現地11/19)

 ホームのクラスノヤルスクはOHトドル・スクリモフ(ブルガリア)が両チーム通じて最多5本のサービスエースを含む18得点をあげるも、5連敗。「集中力、試合に勝利するための力、それがどこか十分ではなく、このような結果になっている」とOHヤン・エレシェンコ(ウクライナ)は試合後に唇をかんだ。

<レニングラードのキャプテンOHデニス・ビリュコフ(ロシア/写真右端)は17得点>

 

++++

◆《第8節》ウファ 2-3 モスクワ

(26-24,25-23,17-25,20-25,12-15)

(現地11/19)

 2セットダウンとなったモスクワは第3セット開始時からOHデニス・ボグダン(ロシア)、MBマキシム・ベルゴルチェフ(ロシア)を投入し反撃開始。OHヤロスラフ・ポドレスニフ(ロシア)が4本のサービスエースを含む最多25得点、ボグダンが17得点の活躍を見せて、逆転勝利に成功した。

<金星まであと一歩に迫ったウファはOPエフゲニー・リャバコフ(ロシア/写真右端)が最多29得点の健闘>

 

++++

◆《第8節》ウレンゴイ 2-3サンクトペテルブルク

(25-22,20-25,22-25,25-19,7-15)

(現地11/19)

 ホームのウレンゴイはOPウラディスラフ・バドケビッチ(ベラルーシ)が4本のサービスエースを含む、両チーム通じて最多31得点の大暴れ。その猛攻に対し、サンクトペテルブルクはMBイバン・ヤコブレフ(ロシア)の最多4本を含む、チーム計14本のブロックポイントをあげたほか、5選手が2桁得点をマークする総攻撃で激闘を制した。

<試合後、ウレンゴイのLアレクセイ・チャンチコフ(ロシア/写真左)とサンクトペテルブルクのOHフョードル・ボロンコフ(ロシア/同右)は笑顔でツーショット>

 

++++

◆《第8節》ニジネヴァルトフスク 3-0 スルグト

(26-24,25-21,25-23)

(現地11/20)

 各セットで競り合いとなったものの、ニジネヴァルトフスクがストレート勝ち。キャプテンのLバレンティン・クロトコフ(ロシア)は「初めは緊張感もありましたが、徐々に克服しました」と振り返り、3連勝を喜んだ。対するスルグトは連勝が3でストップ。

<スルグトのOHドミトリー・マカレンコ(ロシア/写真コート手前左端)がニジネヴァルトフスクのブロックをこじあける

 

++++

◆《第8節》ケメロヴォ 3-2 ベルゴロド

(25-20,26-24,20-25,24-26,20-18)

(現地11/20)

 4連敗中のケメロヴォはOPアラン・ソウザ(ブラジル)とLアレクセイ・オブモチャエフ(ロシア)が負傷離脱。攻守の要を欠いて臨んだ今節は、2セットを先取しながらもベルゴロドの猛反撃に見舞われる。それでも最終第5セットで計5本のブロックポイントをあげる驚異の集中力を見せて、およそ1ヵ月ぶりの白星を手にした。

<ケメロヴォのOHロマン・パクシン(ロシア/写真左)は最終第5セットのスタートからコートに立ち、勝利に貢献>

 

++++

◆《第8節》ニジニ・ノヴゴロド 3-0 オレンブルク

(25-18,25-15,25-20)

(現地11/21)

 ホームのニジニ・ノヴゴロドはOHアンドレイ・ティチチ(ロシア)がチーム最多15得点をあげたほか、MBニキータ・リャミン(ロシア)が最多4本のブロックポイント、Sデニッス・ペトロフ(ラトビア)が最多4本のサービスエースと個々が持ち味を発揮し、ストレート勝ちを収めた。

 

++++

 

ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン

==順位表/第8節終了時点==

1 カザン 80(勝ち点22)▲

2 ノヴォシビルスク 71(勝ち点21)▼

3 モスクワ 71(勝ち点18)-

4 レニングラード 53(勝ち点14)▲

5 サンクトペテルブルク 53(勝ち点13)-

6 ベルゴロド 44(勝ち点15)▼

7 ニジニ・ノヴゴロド 44(勝ち点13)-

8 ニジネヴァルトフスク 43(勝ち点11)▲

9 ケメロヴォ 35(勝ち点9)▲

10 スルグト 35(勝ち点9)▼

11 ウファ 26(勝ち点7)-

12 ウレンゴイ 25(勝ち点6)-

13 クラスノヤルスク 26(勝ち点5)-

14 オレンブルク 08(勝ち点1) –

※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

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