[イタリア21/22]第7節 アップセット再び パドヴァがピアチェンツァから大逆転勝利
- 海外
- 2021.11.24
世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。第7節ではパドヴァがネクストヒーローの活躍で大金星をあげました
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■ボットロが攻守でフル回転! パドヴァが逆転勝利で再びアップセット
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第7節》パドヴァ 3-2 ピアチェンツァ
(20-25,21-25,25-22,25-23,15-8)
(現地11/21)
今季は第4節でトップ4の一角、トレンティーノからフルセットでの勝ち星をあげるなど、ジャイアントキリングを演じるパドヴァ。ここまで5勝2敗と上位に立つピアチェンツァをホームに迎えた今節で、またまたやってみせた。
<パドヴァの大砲、べーバー(写真コート奥)のアタック>
第1セットは相手に計5本のブロックシャットを浴びて先取されると、第2セットではお返しとばかりに計5本のブロックポイントをマークする。2セットダウンとなったが、それでも“自分たちのやるべきこと”を遂行していく。第3セットは序盤のリードを保って獲得すると、第4セットは計4本のブロックポイントを許しながらも競り合いを制する。そして最終第5セットは計4本のサービスエースをあげて勝ち取った。
<成長株のボットロ(写真中央)は主力としてチームを牽引する>
チーム最多24得点をあげたパドヴァのOPリーヌス・べーバー(ドイツ)は「リスクを冒しながら、それでも最後まで自分たちを信じ続けた。このチームの一員であることを誇りに思う」とコメント。試合のMVPにはサーブレシーブ返球率48%(23本中)、最多5本のサービスエースを含む20得点の新鋭OHマッティア・ボットロ(イタリア)が選ばれた。
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◆《第10節》トレンティーノ 3-1 ピアチェンツァ
(25-15,21-25,25-12,25-23)
(現地11/18)
第7節を前に前倒しで実施された第10節はトレンティーノが計13本のブロックポイントをあげてピアチェンツァの攻撃をはね返す一方、OHマテイ・カジースキ(ブルガリア)の16得点を筆頭に4選手が2桁得点をマーク。攻守で圧倒した。
++++
◆《第7節》トレンティーノ 0-3 モデナ
(26-28,15-25,22-25)
(現地11/21)
勝ち負けが交互につく“ジグザグ行進”が続くモデナは順番どおりに今節では白星。OPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が18得点、OHイアルバン・ヌガペト(フランス)が4本のサービスエースを含む16得点と続き、ストレート勝ちを収めた。
<“イリディチビリジャッロブル(不動の黄色)”と称されるモデナのファンによる横断幕>
++++
◆《第10節》ルーベ 3-0 ターラント
(25-20,25-21,25-12)
(現地11/18)
前倒しで実施された第10節は昨季王者のルーベが昇格組のターラントを一蹴した。今季新加入のOPガビ・ガルシア(プエルトリコ)がチーム最多15得点をマーク。チームが選ぶMVPにはサーブレシーブ返球率64%(11本中)のLファビオ・バラーゾ(イタリア)が輝いた。
++++
◆《第7節》ルーベ 3-0 ビーボ・ヴァレンティア
(25-17,25-19,25-16)
(現地11/21)
横綱相撲で勝利したルーベはOHリカルド・ソウザ(ブラジル)が3本のブロックポイント、3本のサービスエースを含むチーム最多13得点をあげてMVPに選出。一方のビーボ・ヴァレンティアは登録13選手中12選手をコートに送り出すなど、あの手この手で突破口を見出そうとしたが、ルーベに計11本のブロックポイントを許した。
<まさに総力戦で挑んだビーボ・ヴァレンティア>
++++
◆《第7節》ミラノ 3-1 ヴェローナ
(24-26,25-22,25-20,25-18)
(現地11/21)
ホームのミラノは第1セットを落としたものの、OPジャン・パトリ(フランス)が両チーム通じて最多26得点、OH石川祐希(日本)が18得点、OHトーマス・ジェスキー(アメリカ)が16得点と続き、逆転勝利。連敗を2でストップさせた。
<連敗ストップにミラノのロベルト・ピアッツア監督も全身で喜びを表現>
++++
◆《第7節》ペルージャ 3-0 ラヴェンナ
(25-10,25-20,25-16)
(現地11/21)
ペルージャはOHウィルフレド・レオン(ポーランド)が7本のサービスエースをマーク。この日、自身があげた12得点のうち半分以上がサーブポイントという驚異のパフォーマンスだった。そうしてレシーブを崩されたラヴェンナは誰一人として2桁得点に到達できず。いまだ今季初勝利は見えない。
<これはオーバーパス…? 独特のポージングを繰り出すペルージャの面々>
◆《第7節》モンツァ 3-2 チステルナ
(25-18,23-25,25-23,16-25,16-14)
(現地11/20)
フルセットにもつれた一戦はモンツァが最終第5セットで計5本のサービスエースをあげるなど競り勝ち。OHドノバン・ジャボロノクが最多6本のサービスエースを含むチーム最多25得点、OPジェルジ・グロゼル(ドイツ)が20得点と続いた。
<ジャボロノク(写真コート手前)が巧みに得点を重ねる>
++++
◆《第7節》休息チーム:ターラント
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第7節終了時点==
1 ルーベ 7勝2敗(勝ち点22)-
2 トレンティーノ 6勝3敗(勝ち点19)-
3 ペルージャ 6勝0敗(勝ち点18)-
4 モンツァ 5勝3敗(勝ち点15)▲
5 ピアチェンツァ 5勝3敗(勝ち点14)▼
6 パドヴァ 4勝2敗(勝ち点9)-
7 モデナ 3勝3敗(勝ち点9)▲
8 ミラノ 3勝3敗(勝ち点9)▲
9 チステルナ 2勝4敗(勝ち点7)-
10 ターラント 2勝5敗(勝ち点7)▼
11 ビーボ・ヴァレンティア 2勝5敗(勝ち点6)-
12 ヴェローナ 1勝5敗(勝ち点2)-
13 ラヴェンナ 0勝8敗(勝ち点1)-
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕