[イタリア21/22]第8節 2時間55分! チステルナがミラノとの死闘を制す
- 海外
- 2021.11.30
世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。第8節では約3時間にも及ぶ白熱した試合が行われました
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■チステルナが総力戦で2時間55分の激闘を勝ち切る
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第8節》チステルナ 3-2 ミラノ
(32-34,25-21,31-33,25-21,15-13)
(現地11/23)
激闘の予感は第1セットから漂った。ホームのミラノが計7本のブロックポイントをあげて、セットを先取したものの、30得点を越えるジュース。第2セットはチステルナが計4本のブロックポイントで奪い返すと、続く第3セットは再び30得点越え。このセットだけで実に48分も要した。
<チステルナの守護神Lカバッチーニ(写真右)がボールを拾い上げる>
第3セットを落としたチステルナは第4セット開始時から今季途中加入のMBトゥワン・ウィルテンブルク(オランダ)、OPペーター・ディルリッチ(クロアチア)を投入する。サーブレシーブを立て直して、反撃すると、ここから2セットを奪い勝利した。
<死闘の限りを尽くし、勝利を喜ぶチステルナの選手たち>
チーム最多得点は、ミラノから今季移籍したOHスティーブン・マー(カナダ)が最多20得点。サーブレシーブ返球率40%(35本中)のLドメニコ・カバッチーニ(イタリア)が試合のMVPに選出された。2時間55分の激闘を制したチステルナのファビオ・ソーリ監督は「(フルセットで敗れた前節の)モンツァ戦と同様に、ストレスのかかる試合にはなったが、選手たちは笑顔で戦い抜いてくれた」とメンバーを称賛した。
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◆《第8節》モデナ 3-2 ペルージャ
(25-22,25-12,15-25,22-25,17-15)
(現地11/24)
両チーム合計29本のブロックポイントが飛び交った一戦。モデナが第2セットだけで8本のブロックシャットをマークしたが、ホームのペルージャも第3セットで計5本、第4セットで計6本と“ブロックデビルズ”の本領を発揮した。試合はOHイアルバン・ヌガペト(フランス)が4本のサービスエースを含む最多22得点をあげたモデナが勝利。ペルージャは今季初黒星を喫したものの、OHウィルフレド・レオン(ポーランド)が26得点と他を圧倒した。
<ペルージャの攻撃をはね返すモデナ(写真コート奥)>
++++
◆《第8節》ルーベ 3-0 ラヴェンナ
(25-18,25-19,25-16)
(現地11/24)
ホームのルーベはOHマーロン・ヤント(キューバ)が最多15得点、OPガビ・ガルシア(プエルトリコ)が14得点と続いたほか、MBシモーネ・アンザーニ(イタリア)が4本のブロックポイントをあげてラヴェンナを一蹴した。
<在籍2季目のヤント(写真中央)は着々と出番を増やしつつある>
++++
◆《第8節》モンツァ 2-3 パドヴァ
(23-25,25-14,17-25,25-22,12-15)
(現地11/24)
フルセットになれば負けなしのパドヴァ。今節もシーソーゲームの末に勝負は第5セットに持ち込まれたが、パドヴァが競り合いを制した。OPリーヌス・べーバー(ドイツ)が5本のサービスエース、4本のブロックポイントを含む最多27得点の活躍。サーブレシーブ返球率55%(29本中)、23得点のOHマッティア・ボットロ(イタリア)が前節に続いてMVPに選ばれた。
<2試合連続でMVPに輝いたボットロ>
++++
◆《第8節》ヴェローナ 3-1 ビーボ・ヴァレンティア
(25-22,25-22,26-28,26-24)
(現地11/24)
ホームのヴェローナはOHロク・モジッチ(スロベニア)が両チーム通じて最多27得点の活躍で勝利。一方、前節での負傷によりOP西田有志(日本)を欠いたビーボ・ヴァレンティアは4選手が2桁得点をあげるなど総力戦を展開するも、2連敗。
<AGSMフォーラムでは試合後に選手とファンの触れ合いも。かつての日常が戻りつつある証しだ>
++++
◆《第8節》ターラント 1-3 トレンティーノ
(23-25,27-25,18-25,19-25)
(現地11/24)
休息週を挟んだターラントは強敵をホームに迎えての一戦。MBガブリエレ・ディマルティーノ(イタリア)がチーム最多4本のブロックポイントをあげるなど奮闘したが、OPダニエレ・ラビア(イタリア)の22得点を筆頭に4選手が2桁得点をマークしたトレンティーノに屈した。
<トレンティーノは取りこぼしなく勝ち点3をゲット>
++++
◆《第8節》休息チーム:ピアチェンツァ
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第8節終了時点==
1 ルーベ 8勝2敗(勝ち点25)-
2 トレンティーノ 7勝3敗(勝ち点22)-
3 ペルージャ 6勝1敗(勝ち点19)-
4 モンツァ 5勝4敗(勝ち点16)-
5 ピアチェンツァ 5勝3敗(勝ち点14)-
6 パドヴァ 5勝2敗(勝ち点11)-
7 モデナ 4勝3敗(勝ち点11)-
8 ミラノ 3勝4敗(勝ち点10)-
9 チステルナ 3勝4敗(勝ち点9)-
10 ターラント 2勝6敗(勝ち点7)-
11 ビーボ・ヴァレンティア 2勝6敗(勝ち点6)-
12 ヴェローナ 2勝5敗(勝ち点5)-
13 ラヴェンナ 0勝9敗(勝ち点1)-
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕