世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。第10節ではホームタウンにちなんだスペシャルユニフォームを着たミラノが登場しました
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■オペラの文化に敬意を表した特別ユニフォームを着たミラノがパドヴァに勝利
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第10節》ミラノ 3-1 パドヴァ
(25-21,25-21,17-25,26-24)
(現地12/5)
イタリアオペラ界の最高峰として、これまでに様々な演目が披露されてきたミラノ・スカラ座(Teatro alla Scala)。現地12月7日から開幕するオペラの2021/22シーズン(最初の演目は名劇『マクベス』)に合わせて、今回、ミラノのサプライヤーであるerrea(エレア)が特別ユニフォームを作成した。名劇場を構えるホームタウンや文化への敬意をデザインに落とし込んだユニフォームのプロモーション画像には、キャプテンのマッテオ・ピアノ(イタリア)やL二コラ・ペサレージ(イタリア)、そして石川祐希(日本)も登場している。
<今季ミラノに新加入のシネニエズも貢献度は増すばかり>
そのスペシャルな一着をまとい、今節はホームにパドヴァをむかえたミラノ。相手MBのマルコ・ビテッリ(イタリア)に計8本ものブロックポイントを許したが、OHトーマス・ジェスキー(アメリカ)が18得点、OH石川が11得点と続き、勝利した。1300人がホームアリーナであるアリアンツ・クラウドに駆け付けた一戦で勝利し、ペサレージは「ファンの前で勝ち点3を獲得できて、ほんとうにうれしいです」と喜んだ。
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◆《第10節》ペルージャ 3-0 ビーボ・ヴァレンティア
(25-21,25-22,25-13)
(現地12/5)
敵地に乗り込んだビーボ・ヴァレンティアは第2セットからOHドウグラス・ソウザ(ブラジル)をOHアルベルト・ニコッラ(イタリア)に、第3セットからMBジョバンニ・ガルジューロ(イタリア)をMBダビデ・カンデラーロ(イタリア)に交代するなど、突破口を模索したが見いだせず。OHウィルフレド・レオン(ポーランド)が最多13得点をあげたペルージャに屈した。
++++
◆《第10節》ヴェローナ 3-1 ラヴェンナ
(25-16,25-17,22-25,25-20)
(現地12/4)
ホームのヴェローナはSルカ・スピリト(イタリア)が攻撃を組み立てるだけでなく、チーム最多6本のブロックポイントをマーク。OPマッヅ・エンセン(デンマーク)が19得点、OHロク・モジッチ(スロベニア)が18得点と続き、ラヴェンナに勝利した。
<攻守でチームをリードしたスピリト(写真中央)>
++++
◆《第10節》モデナ 3-2 チステルナ
(25-27,19-25,25-18,25-18,15-11)
(現地12/5)
第2セットで計4本のブロックポイントをあげて勝利に王手をかけたチステルナだったが、ここからモデナが意地を見せる。OPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が最多24得点、OHイアルバン・ヌガペト(フランス)とOHイオアンディ・レアル(ブラジル)が18得点で並ぶなど総攻撃を仕掛けたモデナが逆転に成功した。
<アブデルアジズはサービスエース決定本数こそ例年より少ないが、得点を呼び込む力は健在>
++++
◆《第10節》休息チーム:モンツァ
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第10節終了時点==
1 ルーベ 9勝2敗(勝ち点28)-
2 ペルージャ 8勝1敗(勝ち点25)-
3 トレンティーノ 7勝3敗(勝ち点22)-
4 モンツァ 6勝4敗(勝ち点18)-
5 ピアチェンツァ 6勝3敗(勝ち点17)-
6 モデナ 6勝3敗(勝ち点16)-
7 ミラノ 5勝4敗(勝ち点15)-
8 パドヴァ 5勝4敗(勝ち点11)-
9 チステルナ 3勝6敗(勝ち点10)-
10 ヴェローナ 3勝6敗(勝ち点8)▲
11 ターラント 2勝7敗(勝ち点7)▲
12 ビーボ・ヴァレンティア 2勝8敗(勝ち点7)▼
13 ラヴェンナ 0勝11敗(勝ち点2)-
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕