世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。第11節では今季スーペルリーガ昇格を果たしたターラントが競り合いを制して勝利しました
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■攻守の主役が躍動したターラントがホームで勝利
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第11節》ターラント 3-1 チステルナ
(26-28,25-22,29-27,27-25)
(現地12/8)
2009/10シーズン終了をもってリーグ参戦権を譲渡したものの、2020/21シーズンに再びセリエAへ。復帰初年度でセリエA2(2部)優勝を果たし、2006/07シーズン以来となるスーペルリーガの舞台に立ったターラント。黒星が先行しているものの、第6節のパドヴァ戦ではホームでの白星を重ねた。
<リーグ得点王の実績を持つサッビ(写真コート奥)が老獪な技で得点を重ねる>
チステルナを迎え入れての今節は各セットで競り合う展開。第1、第2セットでいずれもチステルナに8本のブロックポイントを喫したものの、ターラントはOPジュリオ・サッビ(イタリア)とOHジョアン・フェレイラ(ブラジル)を中心に攻撃を展開。守っては昨季チーム最多ブロックポイントをマークし、スーペルリーガ昇格へ導いたMBガブリエレ・ディマルティーノ(イタリア)が7本のブロックシャットを浴びせる。第3、第4セットとジュースにもつれこんだが、取り切った。
<ディマルティーノ(写真コート奥)は攻撃面でもチームに貢献>
今季3勝目を手にしたターラントは、サッビがチーム最多22得点。フェレイラが19得点と続いた。なお、今季途中加入のSアーシュデープ・ドサンジ(オーストラリア)が第3セット開始時からコートに立つなど、戦力も着々と整備中。昇格組とはいえ、ドアマットに甘んじる気はさらさらない。次なる勝ち星を目指す。
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◆《第11節》ペルージャ 3-0 ピアチェンツァ
(25-21,25-22,25-14)
(現地12/8)
リーグ屈指の選手層を備えるピアチェンツァに対し、ペルージャは愛称“ブロックデビルズ”の本領を発揮。MBセバスティアン・ソレ(アルゼンチン)の最多4本を筆頭に、チーム計13本のブロックポイントをあげて、ストレート勝ちを収めた。
++++
◆《第11節》モデナ 3-0 ミラノ
(25-17,25-20,25-15)
(現地12/8)
ホームのモデナはOPニミル・アブデルアジズ(オランダ)の最多4本を筆頭に計11本のサービスエースを、またブロックでもMBダニエレ・マッツォーネ(イタリア)とOHイアルバン・ヌガペト(フランス)の各3本を含め計8本を浴びせるなど、攻守で相手を圧倒した。一方のミラノは誰一人も2桁得点をあげることができなかったが、それでも第9節から本格的にコートに立つOPユーリ・ロマノ(イタリア)が最多9得点。徐々にポテンシャルを開放しつつある。
<モデナはサーブで攻めたてた(写真はSブルーノ・レゼンデ/ブラジル)>
++++
◆《第11節》パドヴァ 3-0 ヴェローナ
(25-21,25-16,25-21)
(現地12/8)
全日本インカレが閉幕し、髙橋藍(日本/日本体大)の合流が待たれるパドヴァは今節でサーブが走った。Sヤン・ツィンマーマン(ドイツ)が最多4本、OHマッティア・ボットロ(イタリア)が3本、とチーム合計12本のサービスエースをマークし、ヴェローナに思うような攻撃をさせず。ホームで快勝を収めた。
<試合に勝利し、ツィンマーマン(写真中央)は笑顔がはじけた>
++++
◆《第11節》休息チーム:ビーボ・ヴァレンティア
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第11節終了時点==
1 ペルージャ 9勝1敗(勝ち点28)▲
2 ルーベ 9勝2敗(勝ち点28)▼
3 トレンティーノ 7勝3敗(勝ち点22)-
4 モデナ 7勝3敗(勝ち点19)▲
5 モンツァ 6勝4敗(勝ち点18)▼
6 ピアチェンツァ 6勝4敗(勝ち点17)▼
7 ミラノ 5勝5敗(勝ち点15)-
8 パドヴァ 6勝4敗(勝ち点14)-
9 チステルナ 3勝7敗(勝ち点10)-
10 ターラント 3勝7敗(勝ち点10)▲
11 ヴェローナ 3勝7敗(勝ち点8)▼
12 ビーボ・ヴァレンティア 2勝8敗(勝ち点7)-
13 ラヴェンナ 0勝11敗(勝ち点2)-
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕