令和3年度天皇杯・皇后杯全日本選手権大会のファイナルラウンド(2回戦)が高崎アリーナ(群馬県高崎市)で12月11日(土)に行われ、男子ではV2のヴォレアス北海道が、V1のウルフドッグス名古屋(以下、WD名古屋)とフルセットの熱戦を繰り広げた。
バルトシュ・クレクを中心に攻めるWD名古屋に対し、ヴォレアスは佐々木博秋、越川優、張育陞らの強力なサーブで主導権を握ると、張のスパイクや越川の硬軟織り交ぜたスパイクでリードを広げ、第1セットを先取する。
第2セットは落としたが、第3セットもヴォレアスペース。10-11と逆転を許した中盤には、柏田樹のクイックやブロックなどで3連続得点。その後もミドルブロッカー後藤万澄のクイックやブロックでリードを広げ、勝利に王手をかけた。
劣勢からジュースに持ち込んだが、クレクのサービスエースで第4セットを落とし、迎えた第5セット。サーブとブロックで相手にプレッシャーをかけ、8-7とリードしてコートチェンジを迎えた。しかし、相手リリーフサーバー勝岡将斗のサービスエースを機に流れが変わり、高梨健太やクレクにスパイクを決められ、勝利には届かなかった。
今大会では悔しさを味わったが、リーグ戦では4連覇中の富士通川崎レッドスピリッツやヴィアティン三重と同じく、開幕から無傷の10連勝。この試合の経験を糧に、2022年1月8日(土)から再開するリーグ戦では悲願のV1昇格を目指す。
なお、今試合に勝利したWD名古屋は、明日の準々決勝でFC東京と対戦する。
試合結果
【男子2回戦】
Bコート第4試合
ウルフドッグス名古屋(V1・愛知) 3-2 ヴォレアス北海道(V2・北海道)
(21-25, 25-21, 18-25, 28-26, 15-11)
ヴォレアス北海道 試合後のコメント
佐々木博秋キャプテン
「この1本を取れば連続得点につながる、という場面を取りきれなかったのが、自分たちとウルフドックスの差だと思います。ただ、V1と変わらないくらいのサーブを打てており、攻撃面に関してはよかったです。強い相手と戦うことでこその課題も見えたので、年明けの試合に向けて練習を詰めていきます」