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[イタリア21/22]第12節 ラヴェンナが未勝利で前半戦終了「戦おうとすらしていない」

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。第12節で前半戦を終えるラヴェンナは、ついに開幕から全敗で折り返すことに…

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

たった1時間11分の敗北に指揮官も失望を隠せず。ラヴェンナ開幕12連敗

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第12節》ラヴェンナ 0-3 チステルナ

(16-25,16-25,16-25)

(現地12/12)

 イタリアでの国内選手権がスタートした1946年から4連覇を飾るなど、リーグ屈指の歴史を持つラヴェンナ。だが、今季は“古豪”という表現を使うことすら、むなしさを感じるようになってしまった。開幕から積み重ねた黒星は12個。今季、全チームに敗れ、前半戦を終えた。

 

<今季途中加入のSアンドレルイス・クエロスフランカ(ブラジル/写真中央)も第1セットだけでベンチへ>

 

 アウェーに乗り込んでの今節は、第1セットを落としたことで第2セットからはSマテウシュ・ビエルナツ(ポーランド)とOHアレクサンデル・ラフトフ(ブルガリア)を投入。それでも状況は好転せず、OHマルコ・ウカシノビッチ(モンテネグロ)がチーム最多10得点をあげるも、MBエイダン・ジンゲル(オーストラリア)が最多6本、OHペータル・ディリッチ(クロアチア)が5本とブロックポイントの山を築いたチステルナの前に屈した。

 

<全チームからの敗北にうなだれるラヴェンナの選手たち(写真コート奥)>

 

 わずか1時間11分での敗戦に試合後、ラヴェンナのエマニュエレ・ザニーニ監督は「試合後、ロッカールームで選手たちにはお互いの目を見るように伝え、このパフォーマンスに至った理由を問いました。私たちは戦おうとすらしていません。コートに立つ前に、負けることは決まっていたわけです。これ以上はコメントが難しい」と失望感をあらわにした。

 

*****

 

◆《第12節》ペルージャ 3-1 モンツァ

(25-14,25-18,22-25,25-20)

(現地12/12)

 ペルージャはOHウィルフレド・レオン(ポーランド)が最多5本のサービスエース、3本のブロックポイントを含む22得点の大活躍。MBセバスティアン・ソレ(アルゼンチン)が最多5本のブロックポイント、OHマシュー・アンダーソン(アメリカ)がサーブレシーブ返球率61%(18本中)と、まさに役者そろい踏みの戦いで勝利した。

<ペルージャのアンダーソン(写真右端)は14得点をあげて、ゲームのMVPに選ばれた>

 

++++

◆《第12節》ビーボ・ヴァレンティア 3-2 パドヴァ

(25-22,25-20,19-25,24-26,15-10)

(現地12/11)

 第7節から4連敗を喫していたビーボ・ヴァレンティアだったが、休息週を挟んで今節から再出発。フルセットに持ち込まれたものの、OHマウリシオ・シウバ(ブラジル)がチーム最多18得点、MBフラビオ・グアルベルト(ブラジル)が7本のブロックポイントを含む17得点と続き、およそ1ヵ月ぶりとなる待望の白星を手にした。

<久々の勝利を全身で喜ぶSダビデ・サイッタ(イタリア/写真左から2番目)>

 

++++

◆《第12節》モデナ 3-1 ターラント

(17-25,27-25,25-19,25-16)

(現地12/12)

 計4本のブロックポイントをあげて第1セットを先取したのはアウェーのターラント。だが、第2セットからはサーブで流れを引き戻したモデナが3セットを奪い、逆転勝利に成功する。OHイアルバン・ヌガペト(フランス)と並んで、21得点をマークしたOPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が試合のMVPに選ばれた。

<モデナのLサルバトーレ・ロッシーニ(イタリア/写真左端)はいぶし銀のプレーで貢献>

 

++++

《第12節》ピアチェンツァvs.ヴェローナ

…試合に向けた新型コロナウイルス感染症の検査で、ピアチェンツァのロレンツォ・ベルナルディ監督ほか数名に陽性反応が出たため、試合は中止に。第13節のピアチェンツァ対ビーボ・ヴァレンティアも延期が決まった。

<就任2季目でピアチェンツァをさらなる高みに押し上げるベルナルディ監督(写真は第11節)>

 

++++

ミラノvs.トレンティーノは現地12月22日にミラノで実施予定

◆《第12節》休息チーム:ルーベ

 

イタリア・セリエA レギュラーシーズン

==順位表/第12節終了時点==

1 ペルージャ 101(勝ち点31)-

2 ルーベ 92(勝ち点28)-

3 モデナ 83(勝ち点22)▲

4 トレンティーノ 73(勝ち点22)▼

5 モンツァ 65(勝ち点18)-

6 ピアチェンツァ 64(勝ち点17)-

7 パドヴァ 65(勝ち点15)▲

8 ミラノ 55(勝ち点15)▼

9 チステルナ 47(勝ち点13)-

10 ターラント 38(勝ち点10)-

11 ビーボ・ヴァレンティア 38(勝ち点9)▲

12 ヴェローナ 37(勝ち点8)▼

13 ラヴェンナ 0勝12敗(勝ち点2)-

※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

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