世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。リーグ戦前半の最終週となる第13節で、いよいよ日本の若武者がコートに立ちました。
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■第3セット、自身初得点もマーク。パドヴァの髙橋藍がセリエAデビュー
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第13節》モデナ 3-0 パドヴァ
(25-22,25-21,25-18)
(現地12/18)
己を磨くためにも海外挑戦を。そう願った日本の若武者が、世界最高峰の舞台に立った。男子日本代表として東京2020オリンピック出場を果たした髙橋藍(日本体大2年)がパドヴァに入団。背番号は過去に石川祐希もつけた「14」だ。
<ライジングスター髙橋藍(写真左端)が果敢にアタックを打ち込む>
ホームのキオエネ・アリーナにモデナを迎えた今節、髙橋はベンチスタート。パドヴァは第1セットこそ終盤までリードしたものの、最後に逆転を許して落とすと、以降はモデナのペースで試合が進む。2セットダウンとなった第3セットには、ついに髙橋がコートへ。ラリーを締めるアタックを決めて、自身初得点をマークした。
<モデナの猛攻を浴びるパドヴァ(写真コート奥)>
若きアタッカーのデビューに沸いたパドヴァだったが、試合はストレート負け。チーム最多10得点と苦しんだオポジットのリーヌス・べーバー(ドイツ)は「常に相手のプレッシャーの前に、リスクを冒さなければならなかった」と振り返った。モデナはOHイオアンディ・レアル(ブラジル)と並んでチーム最多14得点をあげたOPニミル・アブデルアジズ(オランダ)がMVPに選ばれている。
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◆《第13節》ペルージャ 3-1 ルーベ
(25-15,25-20,28-30,25-21)
(現地12/19)
スーパースターOPイバン・ザイツェフ(イタリア)はケガから復帰してから今季初となるセリエAのコートに立つと、OHマーロン・ヤント(キューバ)の最多15得点に続く、14得点をマーク。しかし、OHウィルフレド・レオン(ポーランド)が最多27得点、アタック決定率75%の圧倒的パフォーマンスを披露したペルージャが前半最終節で勝利した。
<年内の復帰を果たしたザイツェフ(写真中央)。年明けからルーベの勢いが加速する予感>
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◆《第13節》トレンティーノ 3-0 チステルナ
(25-15,25-14,25-22)
(現地12/19)
ホームのトレンティーノはOPダニエレ・ラビア(イタリア)がチーム最多16得点、OHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が14得点と続き、快勝。チステルナはOHジャコモ・ラッファエッリ(イタリア)が最多15得点と気を吐いた。
<コンビバレーを繰り出すトレンティーノ>
++++
◆《第13節》モンツァ 3-2 ヴェローナ
(25-17,23-25,26-24,22-25,17-15)
(現地12/19)
最後まで息もつけない一戦はモンツァの競り勝ち。OPジェルジ・グロゼル(ドイツ)が5本のサービスエースを含む最多26得点の活躍を見せたほか、守ってはOHドノバン・ジャボロノク(チェコ)が最多5本、MBアレックス・グロズダノフ(ブルガリア)が4本と続くなど計14本のブロックポイントをマークした。
<気迫満点のパフォーマンスでチームを牽引するグロゼル>
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◆《第13節》ミラノvs.ターラント
…新型コロナウイルスの陽性者が出たため、試合は延期が決定
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◆ビーボ・ヴァレンティアvs.ピアチェンツァは現地12月26日に実施予定
◆《第13節》休息チーム:ラヴェンナ
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第13節終了時点==
1 ペルージャ 11勝1敗(勝ち点34)-
2 ルーベ 9勝3敗(勝ち点28)-
3 モデナ 9勝3敗(勝ち点25)-
4 トレンティーノ 8勝3敗(勝ち点25)-
5 モンツァ 7勝5敗(勝ち点20)-
6 ピアチェンツァ 6勝4敗(勝ち点17)-
7 パドヴァ 6勝6敗(勝ち点15)-
8 ミラノ 5勝5敗(勝ち点15)-
9 チステルナ 4勝8敗(勝ち点13)-
10 ターラント 3勝8敗(勝ち点10)-
11 ビーボ・ヴァレンティア 3勝8敗(勝ち点9)-
12 ヴェローナ 3勝8敗(勝ち点9)-
13 ラヴェンナ 0勝12敗(勝ち点2)-
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕