世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。レギュラーシーズンは後半戦に突入!! コロナ禍に見舞われる中、第14節(後半第1節)が行われました
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■2セットダウンから逆転勝利!! ヴェローナは後半戦で反撃へ
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第14節》ヴェローナ 3-2 トレンティーノ
(13-25,29-31,25-20,25-10,15-12)
(現地12/26)
ホームでスーペルコッパ王者のトレンティーノを迎えたヴェローナは、第1セットで計6本のサービスエースを浴びる苦しい立ち上がり。大差で第1セットを落とす。だが、そのセットでトレンティーノのSリッカルド・スベルトーリ(イタリア)が負傷退場となり、ここから反撃の糸口を見出していく。第2セットは競り合いの末に落としたものの、MBロレンツォ・コルテシア(イタリア)とMBジョナス・アゲニエ(フランス)が中心となって、ブロックポイントを量産。
<ヴェローナのOPマッヅ・エンセン(スウェーデン/写真左端)の相手ブロックを弾き飛ばすアタック>
第3セットは計8本、第4セットは計7本ものブロックシャットを見舞い、セットを奪い返していく。トレンティーノは最終第5セット開始時からOPジュリオ・ピナリ(イタリア)を投入したものの、ホームチームの勢いは止まらず。ヴェローナが逆転で後半戦最初の勝ち星をゲットした。
<トレンティーノのOHアレッサンドロ・ミケレット(イタリア/写真コート奥右端)もチーム最多21得点と奮闘したが…>
試合のMVPにチーム最多20得点をあげたOHジュリオ・マガリーニ(イタリア)が選出されたほか、ヴェローナはSラファエル・オリベイラ(ブラジル)を除く5選手が2桁得点をマーク。文字どおりの総攻撃で、強敵を撃破してみせた。
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◆《第14節》ペルージャ 3-1 チステルナ
(25-27,25-19,25-10,25-19)
(現地12/26)
第1セットを落としたペルージャだったが、OHウィルフレド・レオン(ポーランド)が両チーム通して最多28得点の大暴れで逆転勝利。ペルージャはレオンの4本を筆頭に、Sシモーネ・ジャネッリ(イタリア)とOHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)がともに3本で並ぶなど、計11本のサービスエースをあげた。
<“地上最強アタッカー”レオン(写真中央)はレシーブでも安定感>
++++
◆《第14節》ルーベ 3-0 パドヴァ
(25-20,25-17,25-20)
(現地12/26)
ルーベはOPガビ・ガルシア(プエルトリコ)が3本のサービスエースを含むチーム最多12得点。OHマーロン・ヤント(キューバ)が10得点と続くなど、高いポテンシャルを備えた選手が台頭を見せている。それらは試合のMVPに選ばれたSルチアノ・デセッコ(アルゼンチン)、本来のOPからこの日はOHでプレーしたイバン・ザイツェフ(イタリア)といった面々がどっしりと構えてプレーしているからこそ。
<プエルトリコ代表で21年北中米選手権優勝に貢献したガルシア(写真左端)>
++++
◆《第12節》ヴェローナ 3-2 ピアチェンツァ
(18-25,25-22,15-25,25-20,15-10)
(現地12/23)
延期されていた第12節はシーソーゲームにもつれる展開。ホームのヴェローナは第2セットから投入されたOPマッヅ・エンセン(スウェーデン)が16得点をあげて、勝利の立役者に。OHロク・モジッチ(スロベニア)がチーム最多25得点の活躍を見せた。
<ホームで接戦を制し、喜びに沸いたヴェローナの選手たち>
++++
◆《第14節》モデナvs.モンツァ/ラヴェンナvs.ピアチェンツァ
…新型コロナウイルスの陽性反応者が出たため、試合は延期が決定
◆《第14節》ターラントvs.ビーボ・ヴァレンティア
…現地22年1月20日にビーボ・ヴァレンティアで実施予定
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◆《第14節》休息チーム:ミラノ
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第14節終了時点==
1 ペルージャ 12勝1敗(勝ち点37)-
2 ルーベ 10勝3敗(勝ち点31)-
3 トレンティーノ 8勝4敗(勝ち点26)▲
4 モデナ 9勝3敗(勝ち点25)▼
5 モンツァ 7勝5敗(勝ち点20)-
6 ピアチェンツァ 6勝5敗(勝ち点18)-
7 パドヴァ 6勝7敗(勝ち点15)-
8 ミラノ 5勝5敗(勝ち点15)-
9 ヴェローナ 5勝8敗(勝ち点13)▲
10 チステルナ 4勝9敗(勝ち点13)▼
11 ターラント 3勝8敗(勝ち点10)▼
12 ビーボ・ヴァレンティア 3勝8敗(勝ち点9)▼
13 ラヴェンナ 0勝12敗(勝ち点2)-
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕