日本代表につながる刺激的な日々 下北沢成徳高がインターハイを振り返る【月バレ2021年10月号】
- 高校生
- 2021.12.31
(左)内澤明未
うちざわ・あみ/1年/リベロ/身長151cm/最高到達点265cm/軽米中(岩手)
1年生で唯一スタメン入り。抜群のディグを持ち味に、小柄な体でピンチを救う
(中)古川愛梨
ふるかわ・あいり/2年/ミドルブロッカー/身長184cm/最高到達点300cm/加治木中(鹿児島)
中学1年生時から全中選抜に選ばれた期待の大器。決勝では豪快なスパイクを連発
(右)谷島里咲
やじま・りさ/2年/アウトサイドヒッター/身長172cm/最高到達点297cm/八郷中(茨城)
パワフルなスパイクが持ち味。2年生エースとしてベスト6に選出
――トレーニングについてはいかがですか?
谷島 おもりを上げられるとうれしいし、バレーも強くなれると思ったらすごくいいと思います。中学3年生から高校1年生で、最高到達点が7㎝くらい上がりました。
古川 自分ではそんなにわからないですが、腕立てや腹筋など、上半身のトレーニングを結構していると、実家に帰って「肩まわりの筋肉がついたね」と言われました。
谷島 「(骨が)折れちゃわない?」ってくらい細かったけど、強くなったよね。
内澤 ボールには触れているけど、最後レシーブしきれなかったことを先輩に話すと、「トレーニングとか、腕立てや腹筋の最後の一回をしっかりやりきれば、バレーでも頑張れるんじゃない?」と言われたので、そこを意識して頑張っています。
――高いレベルを目指す仲間たちとプレーすることで刺激はありますか?
古川 近い目標に向かって練習するので、日頃から(日本代表を)思ってやることはあまりないです。でも、(選抜)合宿などに招集がかかったときは、そういうところを目指すためにもしっかりやらないといけないと思います。
谷島 愛梨が選抜チームに選ばれると、すごいなと感じるし、自分も同級生なのでもっと頑張りたいと思います。
内澤 2人(古川、谷島)だけではなく、成徳の皆さんと練習をしていると、絶対に日本一になるという気持ちが感じられます。そういう本気の人たちとバレーをしていると、常に気が抜けないし、少しでも集中を切らすとついていけません。常に緊張感のある練習に参加させてもらっていて、こういうところを乗り越えないと日本のトップの人たちとはプレーできないし、日本代表になるのは難しいと感じます。技術的にも、メンタルの部分でも強くならないといけないと思います。
――国体が中止になり、残す全国大会は春高のみとなりました。どんな思いで臨みたいですか?
古川 インターハイの優勝はもう終わったことです。国体がなくなってしまい、インターハイのときと自分たちの力を比べられなくなりましたが、今はどうやって春高で日本一を取るかを考えて練習していきたいです。
谷島 ほかのチームは春高に懸ける思いが強くなっていると思うし、その強い思いに対抗できる力がないと、また日本一になることはすごく難しいです。今のままでは負けると思うので、もっと強くならないといけません。
ただ、日本一のチームだと周りから見られることを意識しすぎず、春高に向けてできることをもっと増やして、また違う成徳で戦えたらと思います。
内澤 自分はまだ1年生で、3年生の春高への気持ちを全部わかることはできないと思います。でも、その「日本一を絶対に取るんだ」という気持ちに少しでもチーム全員が近づいて、どこのチームにも負けないくらいの気迫を出せるように頑張りたいです。
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彼女たちはインターハイ優勝の喜びを語りつつも、すでにその先にある大きな目標へと視線を向けていた。将来を見据えて取り組むトレーニングの成果を披露し、再び歓喜の瞬間を目指して春高に臨む。
春高バレーは、2022年1月5日(水)から東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。シード校の下北沢成徳高は1月6日(木)Dコート第5試合(13:50〜)、佐賀清和高(佐賀)と城南高(徳島)の勝者と初戦を戦う。※時間は変更となる場合がある
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