世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2021年最終週となるレギュラーシーズン第15節(後半第2節)が年の瀬に行われました。
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■レオン砲!! 4本のサービスエースでヴェローナに快勝。首位で年内フィニッシュ
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第15節》ペルージャ 3-0 ヴェローナ
(25-20,25-20,25-18)
(現地12/29)
今季は開幕から6連勝、第8節のモデナ戦で初黒星を喫するも、その後も連勝を続けるなど、首位をひた走るペルージャ。Sシモーネ・ジャネッリ(イタリア)やOPカミル・リキリチ(ルクセンブルク)ら強力な駒が加わったことも好調の理由に挙げられるが、やはり在籍4季目のOHウィルフレド・レオン(ポーランド)の存在が大きい。振り返れば、2021年のネーションズリーグで一試合13本のサービスエースをマーク、時速135.6キロメートルを記録するなど、そのプレーレベルはとどまることを知らず。セリエAでも猛威を振るっている。
<二コラ・グルビッチ新監督(写真左から3番目)体制下もレオン(同5番目)への信頼は変わらない>
そうして年内最終週となる今節で、レオンは4本のサービスエースを炸裂。また、OHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)も5本をマークするなど、ヴェローナに思うような攻撃をさせず。ペルージャが快勝で2021年を締めた。
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◆《第14節》モデナ 3-0 モンツァ
(25-19,25-22,25-21)
(現地12/30)
延期されていた第14節(後半第1節)。ペルージャのレオンが決めるなら、オレも決めるぜ!! と言ったかはさておき、2019/20~20/21シーズンと2年連続でサービスエース決定本数1位のOPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が4本、OHイアルバン・ヌガペト(フランス)が5本とチーム合計13本のサービスエースを浴びせたモデナが勝利を収めた。
<両チーム通して最多26得点のアブデルアジズ(写真左)が試合のMVPに選出>
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◆《第12節》トレンティーノ 3-0 ミラノ
(25-22,25-18,28-26)
(現地12/30)
延期されていた第12節はアウェーのトレンティーノがOPダニエレ・ラビア(イタリア)とOHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が最多15点と並んでストレート勝ち。敗れたミラノだったが、第3セットはジュースに持ち込んだほか、OH石川祐希(日本)がチーム最多14得点の奮闘を見せるなど、年明けの巻き返しに期待は高まる。
<トレンティーノのSリッカルド・スベルトーリ(写真中央)は昨季まで6季在籍した古巣を翻弄>
++++
◆《第15節》パドヴァ 3-2 チステルナ
(25-17,22-25,17-25,37-35,15-11)
(現地12/30)
2連敗中どうしの年内最終戦はフルセットの激闘に。ホームのパドヴァが、OPリーヌス・べーバー(ドイツ)が最多24得点、OHマッティア・ボットロ(イタリア)が最多4本のサービスエースを含む19得点と続き、勝利した。チステルナは3連敗で2021年を終えたものの、最多24得点、アタック決定率63%と奮闘したOPペータル・ディリッチ(クロアチア)が試合のMVPに選ばれている。
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◆《第15節》ピアチェンツァvs.ルーベ/トレンティーノvs.ビーボ・ヴァレンティア/ターラントvs.ラヴェンナ
…新型コロナウイルスの陽性反応者が出たため、試合は延期が決定
◆《第15節》モンツァvs.ミラノ
…現地1月26日にモンツァで実施予定
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◆《第15節》休息チーム:モデナ
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/2021年終了時点==
1 ペルージャ 13勝1敗(勝ち点40)-
2 ルーベ 10勝3敗(勝ち点31)-
3 トレンティーノ 9勝4敗(勝ち点29)-
4 モデナ 10勝3敗(勝ち点28)-
5 モンツァ 7勝6敗(勝ち点20)-
6 ピアチェンツァ 6勝5敗(勝ち点18)-
7 パドヴァ 7勝7敗(勝ち点17)-
8 ミラノ 5勝6敗(勝ち点15)-
9 チステルナ 4勝10敗(勝ち点14)▲
10 ヴェローナ 5勝9敗(勝ち点13)▼
11 ターラント 3勝8敗(勝ち点10)-
12 ビーボ・ヴァレンティア 3勝8敗(勝ち点9)-
13 ラヴェンナ 0勝12敗(勝ち点2)-
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕