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全国二冠を狙う金蘭会、古川学園の選手ら注目の10人【春高2023(女子)】

 

 

第75回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が1月4日(水)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。国際大会経験も豊富な今大会注目の女子10選手を紹介する

 

 

インターハイでは上村擁する金蘭会高が、国体ではタピアが軸の古川学園高が優勝

 

 

【画像】瀧澤凜乃(八王子実践高)、飯山エミリ(東九州龍谷高)らその他注目選手フォトギャラリー

 

上村杏菜(金蘭会高[大阪①])

うえむら・あんな/2年/身長168㎝/最高到達点301㎝/金蘭会中(大阪)/アウトサイドヒッター

身長は168㎝と決して高さはないが、パワフルなスパイクで1年生時から名門校のエースを担う。昨夏は最年少で第21回アジアU20(ジュニア)女子選手権大会のメンバーに選出され、MVPを獲得。インターハイではチームを8年ぶりの日本一に導く活躍を見せた。国体は3位に終わったが、憧れの宮部姉妹(藍梨[姫路]、愛芽世[東海大3年])のように、チームを春高の頂点に導けるか。

 

タピア・アロンドラ(古川学園高[宮城])

3年/身長196㎝/最高到達点325㎝/ドミニカ共和国/ミドルブロッカー

今大会トップの高さを生かしたスパイクやブロックは、異次元の領域。昨年度の春高で見せたブロード攻撃やレフトからのスパイクなど、この3年間でプレーの幅を広げてきた。国体では自身初の日本一に輝いたが、目指すは春高の金メダル。準決勝以降はドミニカ共和国から観戦予定の母の前で、悲願達成を目指す。2022年度U23ドミニカ共和国代表。

 

阿部明音(古川学園高)

あべ・あかね/3年/身長172㎝/最高到達点298㎝/小名浜一中(福島)/アウトサイドヒッター

ダブルエースとしてタピアの対角を務めてきたが、準優勝に終わった昨夏のインターハイ後、中学時代以来のアウトサイドヒッターに転向。安定した守りと、パワフルに打ち込むスパイクを武器に、国体では日本一に貢献した。岡崎典生監督いわく「スーパーポジティブ」な性格で、苦しい場面も明るく打破するだろう。

 

 

攻守でチームの中心を担う阿部

 

瀧澤凜乃(八王子実践高[東京①])

たきざわ・りの/3年/身長183㎝/最高到達点300㎝/八王子実践中(東京)出身/アウトサイドヒッター

八王子実践中時代から注目を集めてきた大型スパイカーが、昨夏ついに殻を破った。パワフルなスパイクが光り、インターハイ決勝トーナメントでは3回戦で就実(岡山)、準々決勝で東九州龍谷(大分)を撃破。3位に入り、高校では初の全国大会のメダルを獲得した。春高東京都予選は2年連続で1位通過し、本戦でも大暴れの予感だ。

 

飯山エミリ(東九州龍谷高[大分])

3年/身長185㎝/最高到達点309㎝/吉野東中(鹿児島)出身/ミドルブロッカー

瀧澤とともに中学2年時から全中選抜に選ばれた将来有望なスパイカー。東九州龍谷高では1年生時からレギュラーを務める。ライト側からも打ち込む、今大会日本人トップの高い打点のスパイクと、高さを生かしたブロックでチームを牽引。キャプテンとしてチームの柱を担うラストイヤーで、昨年度は2回戦敗退に終わった悔しさを晴らせるか。

 

北窓絢音(誠英高[山口])

きたまど・あやね/3年/身長182㎝/最高到達点300㎝/松江三中(島根)出身/ミドルブロッカー、オポジット

高さを生かした攻撃はもちろん、柔らかい守りが魅力の長身選手。第21回アジアU20女子選手権大会では、相手から狙われるなかで柔らかいボールさばきを見せ、ディフェンス面の自信を深めた。県予選決勝はケガ人の影響でミドルブロッカーとして出場したが、後衛でもリベロと代わらずにプレー。久光スプリングス内定。

 

福村心優美(就実高[岡山])

ふくむら・こゆみ/1年/身長177㎝/最高到達点295㎝/栄進中(埼玉)出身/アウトサイドヒッター

昨年度春高連覇に導いた深澤めぐみ(久光)、深澤つぐみ(東レ)のあとを継ぐ、就実の新エース。入学直後から深澤(め)がつけていた背番号「4」を託される。昨夏のインターハイ敗戦後はコースの幅やブロックアウトなどを磨き、国体準決勝ではインターハイを制した金蘭会高が中心の大阪府を撃破。惜しくも敗れたが、決勝でも堂々の活躍を見せた。

 

 

三連覇の懸かる春高へ、1年生エースが牽引

 

 

秋本美空(共栄学園高[東京③])

あきもと・みく/1年/身長183㎝/最高到達点301㎝/共栄学園中(東京)出身/アウトサイドヒッター、ミドルブロッカー、オポジット、セッター

オールラウンドな活躍が光る大型ルーキー。高さを生かしたプレーはもちろん、後衛ではセッターとしてプレーする場面もあり、ポジションの枠にとらわれない。母は元日本代表の大友愛さんで、将来の夢は「母よりもいいメダルを取りたい」。昨年6月には第14回アジアU18(ユース)女子選手権大会のメンバーに選ばれた。

 

德本歩未香(金蘭会高)

とくもと・あみか/3年/身長152㎝/最高到達点260㎝/金蘭会中出身/リベロ

抜群の反応を見せるディグと幅広い守備範囲でピンチを救う、世代No.1リベロ。今季は第21回アジアU20女子選手権大会でベストリベロ賞、インターハイではリベロ優秀選手に輝いた。金蘭会高ではスタメンの3年生は德本しかいないが、高いリーダーシップで仲間を牽引する。日立Astemoリヴァーレ内定。

 

熊谷仁依奈(古川学園高)

くまがい・にいな/3年/身長165㎝/最高到達点280㎝/仙北中(秋田)出身/セッター

1年生時から名門のレギュラーを託される世代屈指の司令塔。スパイカーの力を引き出す正確なトスを持ち味に、第21回アジアU20女子選手権大会でプレーした。2年生時からキャプテンマークを背負い、高いリーダーシップも魅力。1年生時のベスト4、2年生時の準優勝を経て、3度目の春高で歓喜の瞬間を目指す。

 

 

文/田中風太

写真/山岡邦彦、中川和泉、石塚康隆

 

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