習志野が逆転勝ちで2回戦へ
1月5日(水)、「第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)」が東京体育館(東京都渋谷区)で開幕。男子1回戦が行われ、習志野(千葉)と東山(京都)が対戦した。
1回戦屈指の好カードとなったこの試合は、両チームが攻守にわたって質の高いパフォーマンスを見せる激闘となった。第1セットで先にリードしたのは、昨年度の春高で途中棄権し涙をのんだ東山。キャプテンの#1佐々木達郎を軸に、身長206cmの左利きミドルブロッカー、2年生の#2麻野堅斗、1年生エースの#4尾藤大輝と#13花村知哉らが高い攻撃力を発揮。セッターの#6當麻理人も相手に的を絞らせない速いコンビバレーを組み立て、16-10と点差を広げる。
習志野は、新チームになってミドルブロッカーからアウトサイドヒッターに転向したエース#3高橋慶帆のスパイクや、身長195cmの左利きミドルブロッカー#5小田周平のクイックなどで応戦するも、流れに乗りたいところでミスが出て点差を縮められない。
終盤に入ると習志野が#3高橋のブロックの上から放たれるスパイクや#4藤井海嘉の鋭い攻撃、キャプテン#1平山大陸の時間差攻撃などで、22-21まで追い上げたもののセットを奪うまではいかず、第1セットを東山が25-22で取った。
第2セットは、第1セット終盤に追い上げを見せた習志野がスタートダッシュに成功。特に#5小田がブロックにクイックに大活躍し、8-3とリードする。また、サーブレシーブが返ると#4藤井や#7成田一希らのコンビネーションで、二段トスになれば#3高橋につなぐ展開がはまり、終盤まで着実にポイントを重ねていった習志野が25-19で第2セットを奪い返した。
最終セットは、両者一歩も譲らないシーソーゲームに。中盤、先に抜け出したのは習志野だった。高さのあるブロックとレシーブが機能し、18-13とリードする。東山は#4尾藤や#13花村の力強いスパイク、#2麻野や#3横江啓吾らの高さのあるブロックなどで21-18と3点差まで詰めたが、逆転まではいかず。最後は、#4藤井が時間差攻撃を決め、習志野が25-22で逆転勝ちを収めた。優れたブロックとレシーブ、そして多彩なコンビネーションでスキを見せなかった両チーム。どちらが勝ってもおかしくない非常にハイレベルな好ゲームだった。