名門・誠英がストレート勝ちで1回戦を突破
1月5日(水)、「第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)」が東京体育館(東京都渋谷区)で開幕。女子1回戦が行われ、誠英(山口)と敬愛学園(千葉)が顔を合わせた。
第1セット序盤から、両チームとも高いディフェンス力を見せて、長いラリーの応酬となる。敬愛学園は#4石毛萌を中心に、リバウンドをとって何度も攻撃していくスタイル。一方の誠英は堅実な守りから、181cmと長身の2年生・#5北窓絢音や同じく2年生の#3岩城遥南らが高い攻撃力を見せ、得点を重ねていく。
攻撃力で勝る誠英が中盤にかけて少しずつリードしていくが、敬愛学園も終盤にかけて猛追。誠英が17-12と5点差をつけた場面で、敬愛学園2年生の#6西村彩星がスパイクを決めると、途中交代で入った1年生の#17松本澪奈がブロックポイント。流れを引き寄せ、その後19-15とした場面から、#4石毛やキャプテン#1梅川愛邑理らの強打で6連続得点に成功。一気に21-19と敬愛学園が逆転した。
このままセットを奪うかに思われた終盤、今度は誠英が意地を見せる。堅実なレシーブから、#5北窓が高さを生かしたスパイクでたたみかけるように攻撃。22-20と2点リードを許したところから、なんと4連続得点。24-22と誠英が一気にマッチポイントを迎える。敬愛学園も#1石毛のスパイク、相手のミスで24-24と追いつくものの、最後は誠英の1年生#11上村日菜と主将の#4國増亜矢子が連続して得点。誠英が第1セットを26-24でもぎ取った。
第2セットは、序盤から敬愛学園が#3岩城の連続ブロック得点などで5-2とリードする。試合は第1セットと同様に、長いラリーの応酬になるが、強打だけでなく軟攻織り交ぜて相手のリズムを崩した誠英が逆転。11-4と点差をつける。敬愛学園は、#1梅川が奮闘するもなかなか点数につながらない一方、誠英は#4國増の強打が連続して決まるなど、着実に得点を重ねていく。
終盤に入っても、敬愛学園は中盤についた点差を埋めることができず、誠英が最後までリードを保ったままゲームセット。32年連続出場の名門校がストレートで勝利し、2回戦進出を決めた。