サーブとブロックで強さを見せた鎮西が2回戦突破
「第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)」が1月5日(水)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕。大会2日目の1月6日(木)は男子2回戦が行われ、鎮西(熊本)と埼玉栄(埼玉)が対戦した。
第1セットを先行したのは埼玉栄だった。前日の1回戦で大阪産大附(大阪)に逆転勝ちした勢いのままに、身長193cmの#3島津玲良の高さのある速攻、キャプテン#1伊東聖翔のスパイクや#4高橋優太のレフトからの攻撃など多彩なコンビーションを見せて得点を重ねていく。
一方、初戦ということもあり動きに硬さが見られた鎮西は、埼玉栄に徹底的にスパイクを拾われ、思うように攻撃を1回で決めることができない。今大会注目の2年生エース#4舛本颯真もマークされ、リズムをつかめないまま7-10とリードを許す。
しかし、このままズルズルといかないのが今年度のインターハイ王者。鎮西はツーセッターを導入しているが、その一角を担う2年生の#11平川天翔や身長196cmの#1平嶋晃、#2平田悠真らにブロックポイントが出て、流れを呼び戻す。さらに、1年生ミドルブロッカーの#8荒谷柊馬や#1平嶋らがサービスエースを決め、17-13と逆転に成功。終盤になると、持ち前の高いブロックが機能し、埼玉栄のアタッカー陣にプレッシャーを与えた鎮西が本来の高い攻撃力を発揮。25点目を司令塔の#3九冨鴻三がスパイクで決めて、鎮西が第1セットを25-18で奪取した。
第2セットは、まず鎮西#2平田のサービスエースでスタート。一気に走るかに思われたが、埼玉栄もサウスポーエース#2工藤築の強烈なスパイクや#4高橋のブロックなどで食らいつき、中盤までシーソーゲームが続く。
ここでも抜け出したのは鎮西。9-8と1点リードしたところから、それまでなかなかスパイクが決まらなかった#4舛本がレフトから鋭いスパイクを決めると、#2平田のジャピングサーブで相手を崩し、13点まで連続得点に成功。その後も、#1平嶋の高いブロックや高い決定率を誇る#3九冨のスパイクなどで着実にポイントを取っていく。埼玉栄も、#2平田や#4高橋が鎮西の高い3枚ブロックを打ち抜くなど反撃の兆しが見られたが、点差を詰めるまでには至らず。ブロックとサーブで強さを見せた鎮西が第2セットを25-17で取り、埼玉栄を退けた。