【春高】金蘭会が攻守にわたって強さを見せ、三重にストレート勝ち。ベスト4進出を決める
- 学生
- 2022.01.07
金蘭会が2年ぶりのセンターコートへ
「第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)」が1月5日(水)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕。大会3日目の1月7日(金)は女子準々決勝が行われ、三重(三重)と金蘭会(大阪)が対戦した。
3回戦で八王子実践(東京)を破り勢いに乗る三重(三重)と、インターハイ3位の都城商(宮崎)にストレート勝ちした金蘭会(大阪)との戦いは、第1セットのスタートから、金蘭会が一気にリード。エース#2吉武美佳や1年生の#1井上未唯奈、#5上村杏菜らが高さ&パワーのあるスパイクで、攻撃面で圧倒。また、三重のスパイクに対してしっかりコースに入り、ボールを落とさないレシーブ力も発揮。18-6と大きく引き離す。
一方の三重は、1年生エース#6恒川遥那のレフトスパイクや、キャプテン#1南川瀬里奈のライト攻撃、#8徳岡楓のスパイクなどで応戦するも、金蘭会の高いブロックと堅いレシーブの前に思うように得点することができない。
金蘭会は、リリーフサーバーとして入った#14江城萌那がその役目どおりにサーブで崩し、終盤でも連続得点することに成功。そのまま第1セットを25-11で取り、三重を圧倒した。
しかし第2セットに入ると、三重が覚醒。それまでの一方的な展開とは異なり、大接戦となる。
金蘭会は第1セットと同様に、#2吉武を中心に、#1井上がクイックで、#5上村が強烈なバックアタックを放ち、得点を重ねていく。一方の三重は、第2セットの序盤でそれまで見られなかった#5上井穂乃果が時間差攻撃を決めると、チームに勢いをもたらす。#1南川や#6恒川に加えて、#8徳岡がライトから攻撃するなど攻撃の幅が増え、そこに持ち前の粘り強いレシーブも加わり、金蘭会に連続得点を許さない。
点数の取り合いは第2セットの終盤まで続き、24-24とデュースへ突入。緊迫したラリーが続いたが、ここで強さを見せたのが金蘭会だった。1点ずつを取って迎えた25-25の場面で、エース#2吉武がスパイクを決めて26-25とすると、最後は#1南川のスパイクを#4繁田香春が拾い、#5上村が強打を決めて27点目を奪取。経験値で勝る金蘭会が粘る三重を振り切って、ベスト4へ駒を進めた。