世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22シーズン第12節では司令塔離脱のウレンゴイがベルゴロドとの一戦に臨みました
(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■2セットダウンからウレンゴイが逆転勝利。若き力の台頭に期待高まる
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第12節》ウレンゴイ 3-2 ベルゴロド
(23-25,21-25,25-21,27-25,15-8)
(現地1/10)
今節を前にウレンゴイはキャプテンのSチモフェイ・ズコウスキ(クロアチア)を始め、OHオマル・クルバノフ、OHニキータ・ムシェンコ(ともにロシア)がコンディション不良のため戦線離脱。代わりにジュニアチームから16歳のOHデニス・ビストロフ(ロシア)が招集された。
ホームにベルゴロドを迎えた一戦はOHスタニスラフ・ディネイキン(ロシア)がキャプテンマークをつけ、20歳のSミハイル・ヴィシニコフ(ロシア)が先発で起用される。2セットダウンからフルセットに持ち込むと、第5セットは計5本のブロックポイントをあげるなど序盤から大差をつけて奪いきり、逆転勝利に成功した。
<ウレンゴイの得点源、⑥バドケビッチ(写真は第10節)>
OPウラディスラフ・バドケビッチ(ロシア)がチーム最多34得点をマークしたほか、MBアレクセイ・サフォノフ(ロシア)の最多6本を筆頭にディネイキンが4本と続くなど合計17本のブロックポイントをあげた。
主力選手の離脱という状況をまずは乗り越えたウレンゴイのミハイル・二コラエフ監督は、「経験豊富なサフォノフが若手選手たちを助け、背中を支えたことでチームもうまく戦うことができました。また、ヴィシニコフも練習の成果を発揮し、私たちを救ってくれました」と感無量だった。
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◆《第12節》スルグト 3-2 オレンブルク
(25-19,21-25,23-25,25-19,15-13)
(現地1/7)
フルセットにもつれ込んだ一戦はホームのスルグトが、第4セットからの選手交代もはまり勝利。フル出場のOHイリヤ・コバレフ(ロシア)がチーム最多22得点をマークした。対するオレンブルクは3選手が2桁得点をあげるも勝ち切れず。前半戦全敗に王手がかかった。
++++
◆《第12節》クラスノヤルスク 3-0 サンクトペテルブルク
(25-20,25-16,25-13)
(現地1/7)
アウェーのサンクトペテルブルクはOHエゴール・クリュカ(ロシア)が最多18得点、OPイバン・ポドレビンキン(ロシア)が3本のサービスエースを含む14得点と続き、クラスノヤルスクを一蹴。5連勝と好調をキープしている。
++++
◆《第12節》ノヴォシビルスク 3-0 ニジネヴァルトフスク
(25-19,25-23,25-23)
(現地1/7)
いまだ1敗のノヴォシビルスクは今節も快勝を収める。OPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)が6本のサービスエースを含む最多21得点の活躍でチームをけん引した。それでもプラメン・コンスタンティノフ監督は「結果はよかったが、相手が戦術を変えてきたことで、序盤のギャップがすぐに埋まったことには注意を払わなければならない」と兜の緒を締めた。
++++
◆《第12節》モスクワ 3-1 レニングラード
(23-25,25-21,25-20,25-21)
(現地1/8)
今季レギュラーシーズン最初の“ディナモ・ダービー”はモスクワに軍配。OPセルゲイ・ピライネン(ロシア)が両チーム通じて最多26得点の奮闘を見せたレニングラードに対し、モスクワはOPツベタン・ソコロフ(ブルガリア)が20得点、OHデニス・ボグダン(ロシア)が19得点、OHヤロスラフ・ポドレスニフ(ロシア)が18得点と火力で上回った。
++++
◆《第12節》ケメロヴォ 3-1 ニジニ・ノヴゴロド
(25-13,26-28,25-21,25-23)
(現地1/8)
第2セットこそ競り合いを制したアウェーのニジニ・ノヴゴロドだったが、終わってみればケメロヴォが攻守で圧倒。OPビタリー・パパゾフ(ロシア)が6本のブロックポイントを含む最多25得点、OHアレクサンデル・マルキン(ロシア)が21得点と続いたほか、OHエフゲニー・シボヘレス(ロシア)が5本のサービスエースを奪うなど、ケメロヴォが3連勝とした。
++++
◆《第12節》ウファ 0-3 カザン
(20-25,16-25,16-25)
(現地1/8)
カザンは年末の休暇で母国に帰った主力のOHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)に戦列復帰まで猶予を与えるという懐の深さを見せている。それでもしっかりと補える戦力が備わっているのだから、お見事だ。今節では先発出場したOHアンドレイ・スルマチェフスキ(ロシア)が代役を務めあげ、対角OHドミトリー・ボルコフ(ロシア)が最多17得点の活躍。こぼすことなく勝ち点3を獲得した。
《ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン》
==順位表/第12節終了時点==
1 カザン 11勝1敗(勝ち点34)-
2 ノヴォシビルスク 11勝1敗(勝ち点33)-
3 モスクワ 10勝2敗(勝ち点26)-
4 サンクトペテルブルク 9勝3敗(勝ち点25)-
5 レニングラード 8勝4敗(勝ち点22)-
6 ケメロヴォ 6勝6敗(勝ち点18)▲
7 ベルゴロド 5勝7敗(勝ち点19)▼
8 ニジニ・ノヴゴロド 5勝7敗(勝ち点16)▼
9 ニジネヴァルトフスク 5勝7敗(勝ち点15)▼
10 スルグト 5勝7敗(勝ち点14)-
11 クラスノヤルスク 4勝9敗(勝ち点11)-
12 ウレンゴイ 4勝9敗(勝ち点10)-
13 ウファ 2勝10敗(勝ち点8)-
14 オレンブルク 0勝12敗(勝ち点4) –
※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕