世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2021/22シーズン第17節(後半第4節)が行われました。
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■フライングダッチマン本領発揮! モデナが破竹の10連勝
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第17節》モデナ 3-2 ピアチェンツァ
(25-22,25-18,18-25,23-25,15-13)
(現地1/9)
今季は開幕から5試合を戦い、2勝3敗と負け越していたモデナ。シーズン前には強力な選手補強をしていただけに、最終成績5位に終わった昨季のショックを引きずっているのかも…、と心配になったのが今では笑い話に思えてくる。チームは第7節(現地21年11月21日)のトレンティーノ戦でストレート勝ちを収めると、そこから連勝街道をばく進中。
<モデナのレアル(写真左端)がピアチェンツァのブロックを攻略する>
今節はピアチェンツァのアウェーに乗り込んでの一戦。モデナはOPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が5本のサービスエースを含むチーム最多24得点の活躍、OHイオアンディ・レアル(ブラジル)とOHイアルバン・ヌガペト(フランス)が18得点と並び、勝利を収める。10連勝の大台に乗ったが、アンドレア・ジャーニ監督は「それでも勝ち続けるために、努力を続けなければならない」と締めた。
<途中出場でパワフルなパフォーマンスを披露したシュテルン>
一方で、ジャーニ監督が警戒を強めたのが、この日のピアチェンツァ。2セットダウンとなった第3セット開始時からOHチボー・ロサール(フランス)とOPトンチェク・シュテルン(スロベニア)を投入すると、シュテルンがチーム最多21得点の大暴れを見せて、フルセットに持ち込んだ。豊富な選手層の力を引き出すSアントワーヌ・ブリザール(フランス)も光り、ジャーニ監督は「並外れた選手たちがそろうグループだ」と印象を語った。
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◆《第17節》ミラノ 3-0 ビーボ・ヴァレンティア
(25-18,25-19,25-13)
(現地1/9)
今季レギュラーシーズン2度目となる“日本人選手在籍チーム対決”に、会場であるミラノのホームアリーナ「アリアンツ・クラウド」には北イタリア日本人会の団体が駆けつけ、エールを送った。日の丸が描かれた横断幕には「がんばれ! 西田有志」「フォルツァ! 石川祐希」というメッセージも。
<ミラノのMBバルテレミ・シネニエズ(フランス/写真中央)が豪快なクイックを放つ>
ケガ明けの西田は今節でメンバー登録されたものの、出場機会はなし。石川はサーブレシーブ成功率75%(12本中)、10得点をマークした。試合はミラノが第1セットで計6本のブロックシャットを浴びせるなど優位に試合を進め、ストレート勝ち。若き司令塔、Sパオロ・ポッロ(イタリア)が試合のMVPに選出された。
<ミラノを今季チーム最長となる3連勝に導いた⑯ポッロ>
++++
◆《第17節》パドヴァvs.トレンティーノ/ペルージャvs.ターラント
…新型コロナウイルスの陽性反応者が出たため、試合は延期(時期未定)
◆《第17節》ヴェローナvs.ルーベ
…現地3月2日にヴェローナのホームで実施予定
◆《第17節》モンツァvs.ラヴェンナ
…現地2月16日にモンツァのホームで実施予定
++++
◆《第17節》休息チーム:チステルナ
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第17節終了時点==
1 ペルージャ 13勝2敗(勝ち点41)-
2 モデナ 12勝3敗(勝ち点33)-
3 ルーベ 10勝3敗(勝ち点31)-
4 トレンティーノ 10勝4敗(勝ち点31)-
5 ミラノ 8勝6敗(勝ち点23)-
6 モンツァ 8勝7敗(勝ち点22)-
7 ピアチェンツァ 7勝7敗(勝ち点22)-
8 パドヴァ 7勝7敗(勝ち点17)-
9 チステルナ 4勝10敗(勝ち点14)-
10 ヴェローナ 5勝9敗(勝ち点13)-
11 ターラント 3勝10敗(勝ち点12)-
12 ビーボ・ヴァレンティア 3勝10敗(勝ち点9)-
13 ラヴェンナ 0勝12敗(勝ち点2)-
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕