世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。コッパ・イタリア(カップ戦)の準々決勝ラウンドが実施されました。金星も…!!
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■前年度王者ルーベ敗れる。ミラノが攻守で圧倒し準決勝進出へ
[MATCH OF THE ROUND]
◆《準々決勝》ミラノ 3-1 ルーベ
(25-22,19-25,25-20,29-27)
(現地1/16)
レギュラーシーズン前半戦の上位8チームによって争われるコッパ・イタリアはさっそく初戦、準々決勝ラウンドから波乱の幕開けとなった。大会2連覇中のルーベからミラノが金星を奪ってみせたのだ。ミラノは5本のブロックポイントをあげて第1セットを先取すると、第2セットは落としたものの、第3セットではルーベのアタックを抑え込むことに成功。2セットを連取して勝利した。
<経験豊富なジェスキー(写真コート奥右端)は今季安定したパフォーマンス>
ルーベに与えたサービスエースは2本で、ミラノはL二コラ・ペサレージ(イタリア)に加え、OHトーマス・ジェスキー(アメリカ)とOH石川祐希(日本)の両エースがサーブレシーブ返球率50%超え、と安定感を発揮。そこからジェスキーのチーム最多18得点を筆頭に4選手が2桁得点をマークした。ブロックポイントもルーベの計7本に対して、計11本と攻守で上回ったミラノが初の準決勝進出を果たした。
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◆《準々決勝》ピアチェンツァ 3-1 モデナ
(25-20,22-25,25-21,26-24)
(現地1/16)
両チームとも4選手が2桁得点をあげる壮絶な打ち合いを演じたゲームは、アウェーのピアチェンツァに軍配。ピアチェンツァは第2、第3セットは途中から、第4セットは開始時からコートに立ちながら12得点をあげたOPトンチェク・シュテルン(スロベニア)を筆頭に、選手層の厚さを発揮してトップ4の一角モデナを撃破した。
<ピアチェンツァの潤沢なアタッカー陣を操るSアントワーヌ・ブリザード(フランス/写真右から2番目)>
++++
◆《準々決勝》ペルージャ 3-0 パドヴァ
(25-15,25-23,25-21)
(現地1/19)
ホームのペルージャは第1セットを大差で先取したものの、第2セットはパドヴァと競り合う展開。これでギアをさらに上げたのがペルージャのOHウィルフレド・レオン(ポーランド)で、第3セットだけで4本のサービスエースをマークし、ストレートで勝利した。なお、パドヴァのOH髙橋藍(日本)は第3セットで開始時からコートに立つなど、3得点をマークしている。
<今季はジャイアントキリングを重ねるパドヴァをはね返したペルージャ(写真コート奥)>
++++
◆《準々決勝》トレンティーノ 3-0 モンツァ
(25-16,25-13,25-21)
(現地1/16)
スーペルコッパに続いてコッパ・イタリアでもタイトル獲得を目指すトレンティーノはOPダニエレ・ラビア(イタリア)が3本のサービスエースを含むチーム最多16得点。OHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が13得点と続いたほか、MBスレチコ・リシナツ(セルビア)が5本のブロックポイントをマークして、快勝を収めた。
<今季二冠へ好スタートを切ったトレンティーノ>
++++
《準決勝》ペルージャvs.ピアチェンツァ/トレンティーノvs.ミラノ
…現地3月5日にボローニャのウニポル・アリーナで実施予定。翌6日が決勝
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》※カップ戦中のため変動なし
==順位表/第17節終了時点==
1 ペルージャ 13勝2敗(勝ち点41)-
2 モデナ 12勝3敗(勝ち点33)-
3 ルーベ 10勝3敗(勝ち点31)-
4 トレンティーノ 10勝4敗(勝ち点31)-
5 ミラノ 8勝6敗(勝ち点23)-
6 モンツァ 8勝7敗(勝ち点22)-
7 ピアチェンツァ 7勝7敗(勝ち点22)-
8 パドヴァ 7勝7敗(勝ち点17)-
9 チステルナ 4勝10敗(勝ち点14)-
10 ヴェローナ 5勝9敗(勝ち点13)-
11 ターラント 3勝10敗(勝ち点12)-
12 ビーボ・ヴァレンティア 3勝10敗(勝ち点9)-
13 ラヴェンナ 0勝12敗(勝ち点2)-
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕