世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22レギュラーシーズン後半戦に突入!! その初戦となる第14節が実施されました。
(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■4連勝中のケメロヴォを、計12本のブロックポイントでレニングラードが封じる
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第14節》レニングラード 3-0 ケメロヴォ
(25-22,25-20,25-22)
(現地1/22)
ここ数戦は主力を張るS二コラ・ヨボビッチとOHマルコ・イボビッチの“セルビア・コンビ”がコンディション不良のため、試合を通してコートに立てていなかったレニングラードは、今節で久しぶりに2人が先発出場を果たす。
<ヨボビッチ(写真中央)もパフォーマンス全開>
主力が戻ったことで安定感を取り戻したチームはOHデニス・ビリュコフ(ロシア)がチーム最多18得点、MBドミトリー・コレンコフスキ(ロシア)が11得点をマーク。何より、ビリュコフとコレンコフスキは並んで最多5本のブロックポイントをあげて、今節を前に4連勝と波に乗るケメロヴォを完全封鎖。ホームでストレートの快勝を収めた。
<上位を目指すレニングラードは後半戦で好スタート>
レニングラードのアレクサンデル・キリミキン監督は、「しっかりと準備したことが出せました。もちろん相手は簡単にチャンスをくれませんでしたが、こちらが自分たちの試合運びをできました」とコメント。レギュラーシーズン後半戦に入り、中位グループが混戦の状況でチームに復帰したイボビッチは「実のところ、僕自身は順位を気にしていません(笑) たとえ相手が誰であろうとも、勝利するために何が必要かを常に考えていますから。僕たちがいいモチベーションでゲームに臨むことが何よりも大事です」と頼もしい言葉を口にした。
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◆《第14節》ノヴォシビルスク 3-1 スルグト
(25-20,22-25,25-16,31-29)
(現地1/22)
ホームのスルグトはMBエゴール・ヤクチン(ロシア)が両チーム通して最多5本のブロックポイント、OPニキータ・アレクセエフ(ロシア)が17得点と気を吐いたが、最後は力負け。Sコンスタンティン・アバエフ(ロシア)を除く5選手が2桁得点をあげたノヴォシビルスクが後半戦白星スタートを切った。
<ノヴォシビルスクのMBイリヤス・クルカエフ(ロシア/写真左端)がネット際の攻防を制する>
++++
◆《第14節》カザン 3-0 クラスノヤルスク
(25-18,25-16,25-17)
(現地1/23)
OPマキシム・ミハイロフ(ロシア)とOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)が最多14得点と並んで、クラスノヤルスクを一蹴したカザン。力の差を見せつけた勝利だったが、その中でも驚愕の7本のブロックポイントをマークしたMBアルチョム・ボルビッチ(ロシア)のパフォーマンスは圧巻だった。
<ボルビッチ(写真コート奥右から2番目)は前日22日が自身32歳の誕生日。自らを勝利で祝った>
++++
◆《第14節》オレンブルクvs.サンクトペテルブルク
…現地3月23日に延期
◆《第14節》ニジネヴァルトフスクvs.ウレンゴイ
…現地3月30日に延期
◆《第14節》ニジニ・ノヴゴロドvs.ウファ
…現地4月6日に延期
◆《第14節》ベルゴロドvs.モスクワ
…延期(日程未定)
《ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン》
==順位表/第14節終了時点==
1 カザン 13勝1敗(勝ち点40)-
2 ノヴォシビルスク 12勝1敗(勝ち点36)-
3 モスクワ 11勝2敗(勝ち点29)-
4 サンクトペテルブルク 10勝3敗(勝ち点28)-
5 レニングラード 9勝4敗(勝ち点25)-
6 ケメロヴォ 7勝7敗(勝ち点21)-
7 ニジニ・ノヴゴロド 6勝7敗(勝ち点19)-
8 ベルゴロド 5勝7敗(勝ち点19)-
9 ニジネヴァルトフスク 5勝8敗(勝ち点15)-
10 スルグト 5勝9敗(勝ち点14)-
11 クラスノヤルスク 4勝11敗(勝ち点11)-
12 ウレンゴイ 4勝10敗(勝ち点11)-
13 ウファ 2勝10敗(勝ち点8)-
14 オレンブルク 0勝13敗(勝ち点4)-
※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕