世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22レギュラーシーズン第15節の3試合が実施されました。
(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■21歳のリツビネンコ投入が大ハマり! ニジネヴァルトフスク後半戦白星発進
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第15節》ニジネヴァルトフスク 3-2 ウファ
(17-25,19-25,25-19,25-18,15-11)
(現地1/28)
今季のレギュラーシーズン前半戦は4連勝に続いて5連敗を喫するなど波の激しいニジネヴァルトフスク。連敗を止めたい今節はアウェーに乗り込んだ。ウファとの一戦は第1セットを落とすと、第2セットも計6本のブロックシャットを浴びて、あとがなくなる。
だが、第2セット開始時からコートに入った、21歳の若手OPナザル・リツビネンコ(ロシア)が反撃の引き金となる。OHルスラン・ゴリモフ(ロシア)とともに得点を積み重ねると、セットカウントをタイに戻す。第4セットでミスを連発したウファを飲み込むように、リツビネンコが最終第5セットもアンストッパブルな活躍を見せ、ニジネヴァルトフスクが逆転勝ち。連敗を5で止め、チームにとってのレギュラーシーズン後半戦白星発進を飾った。
<コロナ禍が采配に影響しているウファ(写真左)のユーリ・リシツズスキ監督は「それでも、とにかく勝ちたいです」と誓った>
試合後、ニジネヴァルトフスクのバレリー・プヤスコフスキ監督はMBユーリ・チェプコフ(ロシア)の最多8本を含む計17本のブロックポイントを引き合いに出して、「勝利の鍵はディフェンスだった」とコメント。チーム最多24得点のリツビネンコについては「彼の年齢を踏まえると、まだまだ素晴らしい力を出せることは十分にありえるでしょう」とさらなる成長に期待を寄せた。
*****
◆《第15節》ケメロヴォ 3-1 スルグト
(25-23,25-21,25-27,25-17)
(現地1/28)
前節で連勝が4でストップしたケメロヴォは仕切り直しの一戦。スルグトをホームに迎えた今節は、MBペータル・クルスマノビッチ(セルビア)が最多6本のブロックポイントをあげたほか、OHロマン・パクシン(ロシア)がアタック決定率68%(34本中)、最多25得点の活躍で勝利した。
<ネット上の空中戦はロシア・スーパーリーグの醍醐味!だ>
++++
◆《第15節》カザン 3-1 レニングラード
(26-28,25-13,25-18,25-14)
(現地1/29)
ホームのカザンはMBアルチョム・ボルビッチ(ロシア)の最多4本を筆頭に計15本のブロックポイント、サービスエースも計7本をマークし、いずれもレニングラードの計4本、計3本を上回り勝利した。カザンのアレクセイ・ベルボフ監督は「Sマイカ・クリステンソン(アメリカ)の体調不良は続いていますが、代わりのSロマン・ポロシン(ロシア)が素晴らしいプレーを見せてくれています。誰が交代しても務まること、それはシーズン前に話したことでした」とチームの充実ぶりを語った。
<レングラードのOHマルコ・イボビッチ(セルビア/写真手前)も11得点と奮闘したが…>
++++
◆《第15節》ノヴォシビルスクvs.オレンブルク
…延期(振り替え日程は未定)
◆《第15節》モスクワvs.サンクトペテルブルク
…現地2月23日に延期
◆《第15節》ニジニ・ノヴゴロドvs.ベルゴロド
…現地3月17日に延期
《ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン》
==順位表/第15節終了時点==
1 カザン 14勝1敗(勝ち点43)-
2 ノヴォシビルスク 12勝1敗(勝ち点36)-
3 モスクワ 11勝2敗(勝ち点29)-
4 サンクトペテルブルク 10勝3敗(勝ち点28)-
5 レニングラード 9勝5敗(勝ち点25)-
6 ケメロヴォ 8勝7敗(勝ち点24)-
7 ニジニ・ノヴゴロド 6勝7敗(勝ち点19)-
8 ニジネヴァルトフスク 6勝8敗(勝ち点17)-
9 ベルゴロド 5勝7敗(勝ち点19)-
10 スルグト 5勝10敗(勝ち点14)-
11 クラスノヤルスク 4勝11敗(勝ち点11)-
12 ウレンゴイ 4勝10敗(勝ち点10)-
13 ウファ 2勝11敗(勝ち点9)-
14 オレンブルク 0勝13敗(勝ち点4)-
※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕