[イタリア21/22]第21節 西田有志SP8本に、石川祐希がMVP 日本人選手が大活躍
- 海外
- 2022.02.17
世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2021/22シーズン第21節(後半第8節)や延期されていたカードで日本人選手が存在感を発揮しました
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■これぞ西田劇場!! 石川も今季2度目のMVP
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第14節》ビーボ・ヴァレンティア 3-1 ターラント
(25-15,22-25,25-20,25-22)
(現地2/9)
ホームにターラントを迎えて、延期されていた第14節(後半第1節)に臨んだビーボ・ヴァレンティア。この日の主役はOP西田有志(日本)だった。いちばん最初のサーブはふかしてしまいアウトとなったものの、そこからしっかりと修正する。相手レシーバーを吹き飛ばしてサービスエースを奪うこと、8本。そこから味方もMBフラビオ・グアルベルト(ブラジル)の最多5本を筆頭に計10本のブロックポイントをあげて勝ち切る。両チーム通して最多29得点をあげた西田が試合のMVPに選出された。
<豪快なアタックで得点を量産した西田>
◆《第21節》ミラノ 3-0 チステルナ
(25-21,25-11,26-24)
(現地2/13)
さらに日本人選手の活躍は続く。その4日後、今度は第21節(後半第8節)で敵地チステルナに乗り込んだミラノがストレート勝ちを収める。こちらはOH石川祐希がチーム最多13得点、レシーブ返球率58%(受け数24本もチーム最多)と攻守で高いパフォーマンスを発揮し、今季2度目のMVPに輝いた。ミラノは連敗を2でストップさせ、今季10勝目をあげた。
<敵地での快勝を喜ぶミラノの面々©︎Lega Pallavolo Serie A>
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◆《第19節》チステルナ 3-0 ピアチェンツァ
(25-17,26-24,25-23)
(現地2/9)
延期されていた第19節(後半第6節)はホームのチステルナがストレート勝ち。OPペータル・ディリッチ(クロアチア)が6本のブロックポイントを含むチーム最多19得点、OHスティーブン・マー(カナダ)が12得点と続いた。ピアチェンツァはOPアディス・ラグンジラ(トルコ)が19得点と奮闘するも、およそ3週間ぶりの試合とあって、ゲーム勘を取り戻せなかったか。
<チステルナのSミケレ・バラノビッチ(イタリア/写真左)が試合のMVPに選ばれた>
++++
◆《第16節》パドヴァ 3-1 ラヴェンナ
(25-21,25-21,23-25,25-18)
(現地2/9)
延期されていた第16節(後半第3節)はアウェーのパドヴァが、OHエリック・レプキー(カナダ)の最多22得点のほか、OPリーヌス・べーバー(ドイツ)とOHマッティア・ボットロ(イタリア)が19得点と並ぶなど、分厚い攻撃を繰り出し勝利する。ラヴェンナはOPニエル・クラプウィク(オランダ)がチーム最多19得点と気を吐くも、白星はまだ遠そうだ。
<ラヴェンナのOHマルコ・ウカシノビッチ(モンテネグロ/写真左端)もパドヴァのブロックにはね返された>
++++
◆《第21節》ルーベ 3-0 ラヴェンナ
(25-18,25-20,25-21)
(現地2/13)
ルーベはケガから“完全復活”を果たしたOPイバン・ザイツェフ(イタリア)が止まらない。今節は3本のサービスエースを含むチーム最多24得点をマーク、アタック決定率も70%(27本中)と高い数字を残し、ラヴェンナを一蹴した。
<気迫を押し出してプレーする⑨ザイツェフ>
++++
◆《第21節》ペルージャ 3-2 モデナ
(25-20,30-28,18-25,24-26,15-13)
(現地2/13)
ペルージャとモデナの“トップ4”対決は、最後まで息つくまもないゲームが繰り広げられ、ペルージャに軍配。OHウィルフレド・レオン(ポーランド)が4本のサービスエースを含む最多25得点の活躍で勝利の立役者となった。一方のモデナはOPニミル・アブデルアジズ(オランダ)の最多27得点を筆頭に、OHイオアンディ・レアル(ブラジル)が26得点、OHイアルバン・ヌガペト(フランス)が21得点と続いたが、12試合ぶりの黒星を喫した。
<名門モデナ復活の鍵をにぎる⑰レアルと⑭アブデルアジズ>
++++
◆《第21節》モンツァ 3-0 パドヴァ
(25-21,25-17,25-22)
(現地2/12)
アウェーのモンツァはOHドノバン・ジャボロノク(チェコ)が6本のサービスエースを含む15得点をあげてチームを牽引。OPジェルジ・グロゼル(ドイツ)とMBジャンルカ・ガラッシ(イタリア)が13得点と並んで、快勝を収めた。
<パドヴァは⑫マッティア・ボットロ(イタリア/写真右端)が12得点と奮闘>
++++
◆《第21節》ビーボ・ヴァレンティア 3-0 ヴェローナ
(26-24,25-14,25-23)
(現地2/13)
3連勝中のヴェローナをホームに迎えたビーボ・ヴァレンティアは攻守で圧倒。OP西田有志が3本のサービスエースを含むチーム最多19得点をあげたほか、OHマウリシオ・シウバ(ブラジル)が5本のサービスエース、OHクリスティアン・フロム(ドイツ)が3本のブロックポイントをあげて、2連勝とした。
<攻守で高いパフォーマンスを発揮したシウバ(写真右)がMVPに>
++++
◆《第21節》トレンティーノ 3-0 ターラント
(25-22,25-19,25-14)
(現地2/13)
ホームのトレンティーノはOHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が6本のサービスエースを突き刺すなど、チーム最多18得点。レジェンドがゲキを飛ばした効果もあり、快勝を収めて連敗を2でストップさせた。
<生きる伝説、①カジースキ。衰え知らずとはこのことだ>
++++
◆《第21節》休息チーム:ピアチェンツァ
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第21節終了時点==
1 ペルージャ 17勝2敗(勝ち点52)-
2 ルーベ 15勝3敗(勝ち点45)-
3 トレンティーノ 13勝6敗(勝ち点42)-
4 モデナ 13勝4敗(勝ち点36)-
5 ミラノ 10勝8敗(勝ち点30)-
6 モンツァ 10勝10敗(勝ち点28)-
7 ピアチェンツァ 8勝9敗(勝ち点25)-
8 パドヴァ 8勝10敗(勝ち点21)▲
9 ヴェローナ 8勝11敗(勝ち点21)▼
10 チステルナ 6勝13敗(勝ち点20)▲
11 ターラント 6勝14敗(勝ち点20)▼
12 ビーボ・ヴァレンティア 6勝12敗(勝ち点18)-
13 ラヴェンナ 0勝18敗(勝ち点2)-
※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕