無観客でも。富士通カワサキレッドスピリッツに届いたエール
- V男子
- 2022.03.10
2021-22 V.LEAGUE DIVISION2 MEN(V2男子)で前人未踏のリーグ5連覇を目指す富士通カワサキレッドスピリッツ。今季最後のホームゲームは、あいにくの無観客での開催となった。
<今季最後のホームゲームを戦った富士通<左/写真は2月27日のヴィアティン戦>>
上位勢をホームに迎えた、後半戦の山場
当初は有観客が予定されていた。2月26日と27日、会場はともにカルッツかわさき(神奈川)。その週末を前に富士通はリーグ2位につけており、初日の相手は4位の埼玉アザレア、翌日は3位のヴィアティン三重(順位は当時)。この2連戦での勝敗が最終的な結果を左右することは明確だった。それだけに、ファンの声援を追い風にしたかったのは、ほかでもないホームチームだったはず。
けれども、チームは苦渋の決断を下した。富士通の山本道彦監督は話す。
「最後の最後まで悩みました。ですが、やはり何かが起きてはいけない、と。それは我々チームというよりも、来ていただいたお客さんたちに、です。コロナ禍において一人でも陽性になってしまうと、周りに大きな影響が出てしまいますから。やむをえず無観客での実施を決めました」
無観客のホームゲーム自体は昨季から、これまでに何度も経験している。ただし、今回は会場のムードを変えるべく、趣向を凝らすことにした。それが応援メッセージの掲示だった。事前にSNSでファンからのメッセージを募り、それらを当日のスタンドに設置したのである。それらはベンチの反対側の客席にずらりと並んだ。
<座席一つ一つに掲示された応援メッセージ>
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